厚生労働省

りらいぶ「血行促進シャツ」48万着回収の波紋――プリント部分だけじゃダメなの?SNSで割れる評価と”定義”のジレンマ

By - emogram編集部ゆんち
ライフ

「あなたが着てるシャツも、回収対象かもしれない!?」

2025年11月5日、仙台市の衣料品メーカー「りらいぶ」が突如発表した自主回収のニュース。その数なんと約48万着。遠赤外線による血行促進効果をうたって一般医療機器として販売していた「リライブシャツα」と「リライブスパッツα」が、厚生労働省の定義に該当しないことが判明したというのです。

何が問題だったの?

実はこの問題、2025年8月18日に厚労省が出した質疑応答集の改訂がきっかけ。そこには「衣類の全体において遠赤外線を輻射(ふくしゃ)する機能を有する製品」じゃないとダメで、「一部分のみにおいて遠赤外線を輻射する機能を有する製品や、プリント等を部分的に施した製品」は定義に該当しないって明記されちゃったんです。

りらいぶの製品は、まさにプリント加工部分だけに遠赤外線機能があるタイプ。同社も「定義に対する認識が不足していた」と素直に認め、速やかに自主回収を決定しました。

ちなみに安全性には全く問題なし。
健康被害の報告もゼロ。
でも、ルール違反はルール違反!!

企業側も15,000円分のクーポンか返金という思い切った対応で誠意を見せています。

 

SNSの反応は?リアルな声を感情分析!

さて、このニュースに対するSNSの反応を見てみましょう。

感情分析してみると、見事に「懐疑派」「好意派」「中立派」の3つに分かれました。

【懐疑派の声】

・あんなもん、効くわけない

・こういう系のやつはだいたい効果ないだろw

そもそも遠赤外線効果自体に疑問を持つ意見が多数。プラセボ効果や自己暗示を指摘する声も目立ちます。「磁気ネックレスも効いている気がするものな」なんて、”あるある感”満載のコメントも。

【好意派の声】

一方で、実際に愛用しているユーザーからはこんな熱いエールも。

・プラセボ効果では無く実際に動くんですよ!効果は科学的に分析されてます!

・インナー上下着て寝て気持ちいいし暖かいから買ったばかりのも良しとする☺️

注目すべきは「部分的だったのに、効果がすごかったってこと?全体的に作用するように改善されたらもっと効果ヤバそう」という、むしろ期待値を上げる意見まで!

【中立派の声】

・機能の定義に厳密で、自主回収する姿勢は評価できます

・詐欺じゃないよ。無い読解力振り絞って、よく読んでみ!

企業の対応を評価する冷静な意見も多数ありました。「全体に機能しないといけないのですね」と、今回の問題の本質を理解しようとする姿勢が見られました。

“効果”と”定義”のはざまで

今回の件、すごく興味深いのは「効果が否定されたわけじゃない」という点ではないでしょうか。

りらいぶの公式発表でも「製品自体の安全性への影響はない」「健康被害の原因となる恐れは考えられません」と明記されています。

つまり、プリント部分の遠赤外線機能そのものに問題があるわけじゃなく、あくまで「衣類全体に機能がないと医療機器としての定義に合致しない」という、言ってみれば“お役所ルール”の問題。

これって、消費者からすると「じゃあ部分的でも効果はあるってこと?」「全体に作れば最強じゃん!」って思っちゃいますよね。

実際、SNSでもそういう声が上がっています。

まとめ:透明性が生んだ新しい信頼のカタチ

今回のりらいぶの対応、ある意味で企業の”誠実さ”のお手本かもしれません。48万着という大規模回収、そして15,000円分のクーポンまたは返金という手厚いフォロー。定義に合わないと分かった瞬間、速やかに動いた姿勢は評価されるべきでしょう。

「効くか効かないか」の議論はさておき、消費者に正確な情報を伝えようとする企業の姿勢って、結局のところ一番大事なんじゃないかな、と思いました。プラセボだろうが何だろうが、「暖かくて気持ちいい」って感じてる人がいるなら、それはそれで価値があるわけです。

ライターコメント

個人的に気になるのは、「じゃあ次はどうするの?」という点です。衣類全体に遠赤外線機能を持たせた”真・リライブシャツ”が登場したら、それこそ「部分的でもあんなに効果があるという噂だったのに、全体になったらどうなっちゃうの!?」って、むしろ期待して買ってしまうかもしれません…。

Related Article