💡 知ってた? ハンバーガーでわかる世界の物価!
みんな大好き、マクドナルドの「ビッグマック」! 実はこのハンバーガー、世界中の経済を測る、と〜ってもユニークな物差しになっているんです!
その名も「ビッグマック指数」🍔✨
これは、イギリスの有名な経済紙『エコノミスト』が毎年1月と7月の年に2回発表している指数。国境を越えたビッグマックの価格を比べることで、その国の通貨の為替レートが「お買い得」なのか「お高め」なのかを、誰にでもわかりやすく教えてくれるんです。

「バーガーノミクス」――そう、ハンバーガーで経済を語る時代が来たんです。
最初は気軽な指標だったのに、今や真面目に扱われてます。
2025年7月発表!世界のビッグマックランキングTOP10
さあ、お待たせしました。世界で最も高いビッグマックから、まずは5位まで見ていきましょう!
🥇 1位:スイス – 1,234円(7.99ドル)
BMI +38.04% / ヨーロッパ
🥈 2位:アルゼンチン – 1,073円(6.95ドル)
BMI +20.08% / 中南米
🥉 3位:ウルグアイ – 1,067円(6.91ドル)
BMI +19.35% / 中南米
4位:ノルウェー – 1,030円(6.67ドル)
BMI +15.28% / ヨーロッパ
5位:ユーロ圏 – 919円(5.95ドル)
BMI +2.81% / ヨーロッパ
1位のスイスは想定の範囲内ですが、2位、3位あたり、意外じゃないですか?
その理由はのちほど。6位以下も見ていきましょう!
6位:コスタリカ – 911円(5.90ドル)
BMI +1.93% / 中南米
7位:アメリカ – 894円(5.79ドル)
BMI 0.00%(基準) / 北米
8位:イギリス – 884円(5.73ドル)
BMI -1.11% / ヨーロッパ
9位:スウェーデン – 875円(5.67ドル)
BMI -2.09% / ヨーロッパ
10位:デンマーク – 847円(5.49ドル)
BMI -5.23% / ヨーロッパ
あれ…日本がないじゃん。忘れてない?なんで?
って思ったあなた。私も思いましたよ。でも、あるんです。
ずっと、ずーーーーっと下に、あるんですうううう涙
44位: 日本 – 480円(3.11ドル)
BMI -46.29% / アジア
われらが日本、一応世界5位(最近ランクダウンしちゃった)の経済大国なのに、ビッグマックは44位…
(でも、そんな予感もしましたよ…だってなんか日本の経済、最近元気ないし)
この数字、何を意味してるの?
ここで大事なのは、「BMI=ビッグマック指数」です。肥満度を図るBMIと同じだけど、読み方は「ビッグマック指数」です。
これ、実は「その国の通貨が、ドルに対してどれくらい割高か・割安か」を示してるんです。
簡単に言うと:
・プラスの数字が大きい国 → 通貨が割高(物価が高い、または通貨が強すぎる)
・マイナスの数字が大きい国 → 通貨が割安(物価が安い、またはお買い得な国)
・アメリカは基準なので0.00%
トップ10、各国を深掘り分析!
1位:スイス 1,234円 – 世界一物価が高い国の宿命
スイスといえば、時計、チョコレート、アルプス…そして世界一物価が高い国。ビッグマック1個1,234円って、日本の2.5倍以上!
なぜこんなに高いの?
・スイスフランが超強い(+38.04%の割高)
・人件費が異常に高い(マックのバイトでも時給3,000円超え)
・不動産コストも世界トップクラス
・生活費すべてが高い
でも逆に言えば、スイスで働く人の給料も超高い。だからバランスは取れてる…んだけど、旅行者には地獄です。
2位:アルゼンチン 1,073円 – インフレ大国の悲劇
「えっ、アルゼンチンって物価安いイメージなのに2位!?」って思いませんか?
これ、実はアルゼンチンの長年のインフレ問題が反映されてるんです。
・年間インフレ率が100%超えることも
・アルゼンチンペソが不安定
・現地通貨での価格が爆上がり
・それをドル換算すると異常に高く見える
経済が不安定な国ならではの現象。現地の人は給料も物価も上がって大変なんです。
3位:ウルグアイ 1,067円 – 小さな市場のコスト高
南米の優等生と呼ばれるウルグアイ。比較的安定した経済を持つけど…
・人口わずか350万人(横浜市より少ない!)
・小さな市場なので輸入コストが高い
・隣国アルゼンチンの経済混乱の影響も受ける
小国の宿命ですね。
そして日本は…44位、480円の衝撃
日本のビッグマックは480円で44位。アメリカの半分以下です。
「-46.29%」という数字が示すのは、「円が超割安」ってこと。
日本と比べたい!アジア諸国のビッグマック価格
せっかくなので、アジアの主要国も見てみましょう。
- 36位:韓国 – 593円(-33.63%)
- 42位:中国 – 543円(-39.24%)
- 44位:日本 – 480円(-46.29%) ← ここ!
- 45位:香港 – 476円(-46.77%)
- 46位:ベトナム – 468円(-47.66%)
- 48位:フィリピン – 446円(-50.05%)
驚愕の事実:日本は韓国より113円安い、中国より63円安い!
GDPとビッグマック指数を比べると何が見える?
ここからちょっとだけ経済の話。でも大丈夫、わかりやすく説明します!
GDP(国内総生産)= 国全体の経済力
ビッグマック指数 = その国での実際の購買力&為替の適正度
この2つを比べると、めちゃくちゃ面白いことが見えてきます。
📊 3つのポイント:
1. 為替レートが適正かどうかわかる
- スイスのビッグマックが高い → スイスフランが強すぎる(+38.04%の割高)
- 日本のビッグマックが安い → 円が弱すぎる(-46.29%の割安)
2. 実際の購買力が見える
- 高GDP国でもビッグマックが高い → 現地での生活コストが高い
- 高GDP国なのにビッグマックが安い → デフレ、賃金停滞、円安
3. 経済の構造的な問題が見える
例えば:
・日本:世界5位の経済大国なのにビッグマックが44位 → デフレ、賃金の伸び悩み、円安が進行
・アルゼンチン:経済規模は小さいのにビッグマックが2位 → インフレ、通貨不安
・スイス:小国なのにビッグマックが1位 → 超高給、超高コスト、超強い通貨
日本の480円が示すもの――数字で見る”リアル”
日本のビッグマックが480円って、海外から来た旅行者にとっては「安い!お得!」って感じるかもしれません。でも、日本で暮らす私たちにとっては…
「給料が上がってないのに、輸入品は高くなってる」
これが現実ですよね。
具体的に何が起きてる?
・ビッグマック:480円(安い)
・でもiPhone:高くなった
・ガソリン:めちゃ高くなった
・電気代:めちゃくちゃ高くなった
・海外旅行:めちゃくちゃめっちゃくちゃ高くなった
なぜこうなったの?
1、長年のデフレ(物価が上がらない)
2、円安の進行(1ドル150円超え)
3、激しい価格競争(企業が値上げできない)
4、人件費の伸び悩み(給料が上がらない)
ビッグマック指数が教えてくれるのは、「日本円の価値が下がってる」「日本の購買力が下がってる」っていうことです。
まとめ トップ10から見えること
トップ10を見ていると、面白いパターンが見えてきます。
パターン1:北欧&スイス型 – 高物価+高給料
- スイス、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク
- ビッグマックは高いけど、給料も超高い
- 社会保障も充実
- 生活の質は高い
パターン2:インフレ型 – 経済不安定
- アルゼンチン、ウルグアイ(部分的に)
- 通貨が不安定
- インフレで物価上昇
- 国民生活は苦しい
パターン3:適正型 – バランス良好
- アメリカ、イギリス、ユーロ圏
- だいたい0.00%付近
- 為替レートが適正
- 経済が健全
パターン4:デフレ&円安型 – 日本
- ビッグマックが異常に安い
- 通貨が大幅に割安
- 給料が上がらない
- 生活実感は苦しい
スイスの1,234円は、その国の豊かさと同時にコストの高さを物語っています。アルゼンチンの1,073円は経済の不安定さを数字で示していますね。アメリカの894円は世界の基準。そして日本の480円は、私たちが「なんか最近、生活苦しくない?」って感じてる理由を、はっきりと教えてくれています。
さあ、あなたならどの国がいいですか!
トップ10のほとんどが欧米諸国で、アジアからはゼロ。そして日本は44位。世界5位の経済大国が、ビッグマック価格では44位。この乖離が、今の日本経済の現実なのかもしれないですね。。
ライターコメント
経済=難しい…というイメージがありますが、ビッグマック1個の値段から始めると、意外と身近に感じられますよね。次にマックに行ったら、「この480円、世界で見たら44位で、韓国より113円安くて、スイスの半分以下なんだ…」って思いながら食べてみてください。ちょっと味わい深くなるかもしれません…(ならないか)












