ヨーグルトの中に日清シスコが製造販売するクッキー菓子「ココナッツサブレ」を入れると、「チーズケーキ」が出来上がるという、一見、摩訶不思議な、都市伝説のようなレシピが、いまSNSを中心に話題を席巻していることをご存じでしょうか?
元々サクサクのココナッツサブレがヨーグルトの水分と酸味を吸い取り、ケーキの土台生地のようにほろほろになりつつ、さらにほぐれることでヨーグルトに甘みが溶け出し、まるでチーズケーキのような味わいになるらしいのです。
皆さんの「実験」から生まれたレシピ
そもそものレシピの発端については諸説あるようですが、どうやら、SNS上のみなさんが行った様々なヨーグルトとサブレの組み合わせとそれぞれの「実験結果」を発表するポストから生み出されたレシピといえそうです。
そして、SNS上で特にお勧めとして挙げられているヨーグルトが3つあり、それが共進牧場(兵庫県小野市)の「リッチザヨーグルト」、森永乳業の「パルテノ」、ダノンジャパンの「オイコス」です。
SNSで、リッチザヨーグルトを使った“チーズケーキ風アレンジ”の投稿が話題になっております😊
個人の方の工夫で、仕上がりはお好みや環境で変わりますが、こうした楽しみ方をご紹介いただき大変嬉しいです✨#リッチザヨーグルト#ココナッツサブレ#ヨーグルト#共進牧場 https://t.co/K8ziNza8Kx— 株式会社共進牧場[公式] (@kyoshin_milk) December 5, 2025
SNSでお勧めされているヨーグルトのうち、「リッチザヨーグルト」を製造販売する共進牧場は、SNS上でこのレシピがバズっていることを受けて反応。公式X上で「SNSで、リッチザヨーグルトを使った“チーズケーキ風アレンジ”の投稿が話題になっております 個人の方の工夫で、仕上がりはお好みや環境で変わりますが、こうした楽しみ方をご紹介いただき大変嬉しいです」と投稿しました。
噂の真相を試さざるを得ない
それにしても、まるで魔法の実験みたいなレシピですね。本当にこれだけで、おいしいチーズケーキが味わえるのでしょうか?
筆者は、小さい頃から、「ねるねるねるね」などのお手軽錬金術系クッキングが大好物であり、今回、実際に試してみることにしました。
まずは材料探し
まずは材料探しです。
近所のスーパーでお菓子売り場に行ってみたところ、ココナッツサブレの棚は品薄気味で、SNSの影響力をまざまざと実感しました。お菓子売り場ではサブレを二種選び、次はヨーグルトです。訪れたスーパーには「リッチザヨーグルト」の取り扱いがなかったこともあり、お勧めヨーグルトの一つに挙げられていた「パルテノ」を選びました。
そして家に戻って、早速、作業に取り掛かりました。
といっても、サブレの袋を開けて、ふたを開けたヨーグルトの中に入れるだけ。すごく簡単です。

ヨーグルトに投入して10時間程度が経過した姿がこちらです。

写真を見てもよく分からないかもしれませんが、こちら、実はサブレの内部が既にほぐれていて、少しつついてやると…。

すぐにサブレがヨーグルトと交じり合いました。これで完成。見事に大成功です。
遂に実食、その味は?
早速、食べてみました。
味はというと…筆者にとっては本当にチーズケーキでした!
ただでさえおいしいパルテノのヨーグルトの水分をサブレが吸った分、こってり濃厚なクリーム風に。酸味が移ったサブレはほわほわと柔らかで、サブレの塩味と甘みがクリーム部分に溶け出し、なるほど!という仕上がりでした。
ヨーグルトの比率次第でお好みの味わいに
このときは蜂蜜をかけて食べましたが、そのままでも十分、好みの甘さでした。ヨーグルトの水分って、長時間おいたら、こんなにお菓子に染み込むんだ!と素直に驚きました。
ヨーグルトの比率が多いと、レアチーズケーキ寄り、サブレの比率が多いと、ベイクドチーズケーキ寄りになっていきそうです。
ネット上には、サブレの形状を保持したまま、「バターサンドのようにお皿に出して召し上がれ」というスタイルを提案する意見もありましたが、筆者のお勧めは、水分が吸い取られたサブレを、さらにほぐして、ヨーグルトに混ぜて溶け込ませる食べ方。
そうすると、まるで、筆者の中でのケーキの殿堂入りである、たまに訪れる某高級スーパーの長方形チーズケーキのレーズンが入っていないバージョンを彷彿とさせる美味しさになったように思えました。

気をよくした筆者は、いつも通っているイオン系列のスーパーで、大好きなプライベートブランド「トップバリュ」の中から「ギリシャヨーグルト」を購入。食べきりサイズのチーズケーキを作るべく、さらなる実験を重ねてみました。

( ゚Д゚)ウマー!!
ついつい懐かしの顔文字の表情になってしまうくらい、インターネット掲示板「2ちゃんねる」に慣れ親しみ、ゆとり世代の筆者も、自らは発言せず、もっぱら他の参加者の投稿などを読むのみに留める「ROM(Read Only Member:読むだけ)」ができないくらいの大満足の実験結果となりました。
プロテインやたんぱく質も摂取可能
ちなみに、このレシピのいいところは、ヨーグルトの種類にもよりますが、脂質を気にし過ぎずにすみ、プロテインやたんぱく質もとれるところ。おやつどころか、朝ごはんにもよさそうです。
令和のお子様にもおすすめの優しいお味となっており、家庭や親子で食べるのもおすすめですよ♪
SNS上の感想
「ヨーグルトとココナッツサブレを混ぜて一晩寝かせるとまるでチーズケーキになる」という話題に対し、SNS上では、いったい、どんな声が多く寄せられていたのでしょうか?

SNSでも「やっぱり自分でも試してみたい」の声多数!
SNS上のコメントを見ると、多くの人がレシピへの関心を示し、実際に試したい気持ちを表明していました。また、自分で試した研究結果をSNS上で発表したいという声のほか、他の人の優れたアイデアを評価する肯定的なコメントが大半を占めていました。「お試しするそす」という声や、最近の料理系ネットミーム「頼んだぞ」という言葉とともに、ヨーグルトとサブレに願掛けする声も見られました。
多くの人にとって「ココナッツサブレをヨーグルトにいれるだけ」という手軽さと、「ちょい足し」「ちょい変」など、自分なりのアレンジを加えられるところが、興味をそそられているようです。
「ココナッツサブレとヨーグルトのやつやった」「プレーンヨーグルトにココナッツサブレ突っ込むやつ食べたけどちゃんと美味しかった!」など、多くの人にざっくりとした「〇〇のやつ」という呼び方で、認知されつつあるこのメニューですが、既に試したという人からの報告も続出しています。
「チーズケーキになるというヨーグルトにココナッツサブレを入れて一晩置くやつを仕込んだ」「明日たべるの楽しみ〜(∩´∀`∩)」などの声もあり、やはり、結果がどうなるかわからない、不確定要素と、一晩おくところに、楽しみな要素があるようです。
置き時間の比較画像や、ヨーグルトやサブレのクッキーなどの種類を変えたレシピ、写真など多くの投稿で盛り上がっています。
「ココナッツサブレ発酵バターでやったらメチャウマになると思いませんか(喜)」など、ココナッツサブレの種類の中でも選抜を決める声のほか、中には「【ヨーグルト × ココナッツサブレ & 卵ボーロ】の実験結果」などとして、さらなるオリジナリティあるレシピや、メニューの可能性を開陳するコメントも。
一方で、「ココナッツサブレとヨーグルトは買ったんだが、一歩の勇気がでない」と、単品で既においしいいものを掛け合わせることへの抵抗も見られ、なるほどなあ、と頷かされました。
さらに、とりわけ研究熱心のみなさんがそれぞれの「最適解」をSNS上で開示しており、それが新たな挑戦者のレシピの参考にもなるという好循環を生んでいます。「生乳100%を使う 」「レモン汁ちゃっちゃ位入れる 」「ココナッツサブレはベイクドチーズ味」という声や、さらには、「ポッカレモンを約10滴入れ混ぜるとめちゃレアチーズケーキっぽくなる」などの具体的なアイデアも寄せられています。
こうした声を読むと、まだまだ色々試したくなっちゃいますね!
市販の美味しいチーズケーキはたくさんありますが、こういう実験みたいなレシピやつくる過程は、また別の面白さがあることが伺える、みなさんの声でした♬
ライターコメント
みなさんのコメントを見ていると、元は「ヨーグルトとサブレ混ぜたやつ」というレシピでありながら、さまざまな自己流アレンジやバリエーションがあり、人それぞれで幅広い楽しみ方ができるレシピなんだなと改めて思いました。料理って、本当は、一部の専門家や料理好きだったり、得意な人向けのものでもなくて、生活の一部なんだ!誰でも楽しんでいいものなんだ!!と感じました。
そんな気持ちが味わえるこのレシピ。みなさんも是非、お気に入りのヨーグルトとサブレのマリアージュを探してみて、楽しんでみてはいかがでしょうか!
ちなみに、チーズケーキ好きのみなさんへの追伸となりますが、成城石井のプレミアムチーズケーキは、一回冷凍してから、薄切りにして、ラップでつつんで再度冷凍すると、いつでも一口サイズのおいしさが楽しめるので、おすすめですよ♬












