お笑いコンビ・天竺鼠の川原克己さん(45)と同・真空ジェシカの川北茂澄(36)さんの〝奇才コンビ〟による新たな社会派番組「NEWSクライシス」(テレビ大阪/全4回/毎週金曜25:45)の第3回が19日、放送されました。
日本のクライシスに真っ向勝負
「NEWSクライシス」は、日本のあらゆる危機(=クライシス)に迫り、解決に向けて一石を投じる「ニュース〝な〟」番組です。
番組MCの川原さんは、独特な世界観と奇想天外な発想で、芸人仲間からも「天才」と評されるシュールボケの達人。また、コメンテーターの川北さんは、大喜利の延長のような予測不能なボケを独自のテンポで繰り出す、お笑い界の「異端児」的存在です。
そんな2人が日本の「ある危機」を取り上げたVTRを見て議論する番組は、シンプルな構成ながらもエキセントリックな空気感が魅力で、じわじわとファンが増えつつあります。
はじめてAIを助けてあげたいと思った
第1回「書店消滅危機」では、人気音楽ユニット・YOASOBIとコラボした移動式書店「BOOK TRUCK」を紹介。これに対し、川原さんは〝YOASOBI〟と〝夜遊び〟を掛けた巧みなコメントを披露した後、「一人一人もうちょっと考えてほしい」と語気を強めて警鐘を鳴らすなど、緩急のある進行で視聴者を惹きつけました。
第2回の「恋愛離れ危機」では、AIアプリを活用した最近の恋愛事情が取り上げられ、スタジオでは川北さんと「おしゃべりAI」とのトークが繰り広げられましたが…。川北さんの「まーちゃんごめんね」「厳しさの中にある」など〝らしさ全開〟のフレーズにAIは困惑してしまい、視聴者からは「はじめてAIを助けてあげたいと思った」などの同情の声が寄せられました。
近視パンデミック
第3回のテーマは「近視危機」。スマホなどの電子機器使用が原因と思われる子どもの近視が深刻化している現状に、川原さんは「近視パンデミック」という言葉について「口には出したことはあるんですけど、耳にはしたことはないという類のもの」と奇怪なコメントを披露し、視聴者をザワつかせました。
また、「新幹線から見える富士山は、遠くにあっても圧倒的な存在感」だと主張する川原さんは、「新幹線での出来事っていうのはどういう風になっていくと考えられますか?」と川北さんに問いかけますが、「富士山はもっとハッキリ見えた方がいいのになっていうことですよね。ひとごとではないわけですから。過去最高を更新してもらわないとちょっと難しいんじゃないかな」といった川北さんの熱弁を、「え〜ちょっと分からなかったですけれども」と一言で切り捨て、再び視聴者を騒然とさせました。
結構な数の昨今
後半のVTRでは、この問題への対策として、日本眼科医会が公式ユーチューブで公開している「近視予防の啓発アニメ」や、読書の際に近づきすぎるとブザーとライトで警告する「近視対策ライト」、画面との距離が30センチ以下に近づくと離れるまで操作ができなくなるiPhone搭載の機能を紹介。
これを受けて、川北さんが「親御さんだったりが注意して見てあげられれば一番いいとは思うんですけど、必ずしも昨今…昨今の家庭の状況の中では、こういった機会が一助となるのかな」と自論を展開した場面で、川原さんは「今ね、結構な数の昨今が出ましたけども」と切り出し、「お子さんはどうしたって自分の身に何が…」と話す途中で思わず吹き出してしまいます。
番組終盤で川原さんは「近くのものを見てダメだと、遠くの目標が無くなる。これ(対策)がかなりの一助となるのではないでしょうか」とまとめた上で、「この問題、抱えていこっかな~♪ていうことになりました」と突然フランクな雰囲気にシフトチェンジ。今回も最後まで予測不能な展開で視聴者を楽しませました。
「私は逃げも隠れもしません」
過去2回の放送でも注目を集めた川原さんによる摩訶不思議な「締めコメント」ですが、第3回は…
「クライシスがある限りですね、私は逃げも隠れもしません」とおなじみのフレーズから始まり、「みんなのクライシスは、自分自身、あなた方の、君のクライシス。そして来週のクライシスは、あなたがみんなで待つこと」
と、今回も考察が捗るミステリアスなコメントで視聴者を魅了しました。
番組は次回がいよいよ最終回となります。ラストはどんな〝クライシス〟に迫り、どんな〝迷言〟が生み出されるのでしょうか?最後まで目が離せません…!
これまでの放送回は、無料見逃し配信「TVer」や番組公式ユーチューブで公開中です。最終回までの復習としてぜひお楽しみください。
SNS上の反応
天竺鼠・川原さんと真空・川北さんが共演する番組「NEWSクライシス【第3回】」に対し、SNS上では多くのコメントが寄せられています。
今回、SNSに寄せられたコメントは、具体的にどのような反応だったのでしょうか。
emogram編集部が独自分析したSNS上の反応を一緒に見ていきたいと思います。

「富士山側も努力する必要がある」
「NEWSクライシス【第3回】」に対するコメントを分析した結果、番組の独特な雰囲気、空虚さ、意味不明さに多くの視聴者が魅了されていることが浮き彫りとなりました。
番組の奇妙な会話展開、情報量の少なさ、言葉の不自然な使い方などに対する面白さや楽しさが「内容が全く無いのに一瞬でも目を離すと完全に置いていかれてしまう不思議なクライシス動画」「〝口にしたことはあるけど耳にしたことはない〟とかいう気持ち悪過ぎる日本語マジで草」といったコメントで表現されています。
また、川原さんと川北さんの不思議な掛け合いに対し、「脳みその絶対使わないような部分を使わされて疲れている」「見終わった後何も残らない 無を見る動画」と混乱や困惑の気持ちを表すコメントも寄せられています。
私(筆者)は、この番組でしか見ることができないお二人の微妙な〝間〟や〝表情〟などを楽しみながら視聴しています。番組について、ぜひ言語学者や脳科学者の方に解説をお願いしたいです。
さらに、番組の独特な魅力に引き込まれた視聴者の「全4回で終わらないで欲しい」「年末スペシャルないかな」といった、番組継続や特番放送を期待する声も見られます。中には「最終回以降も何事もなく続いていそう」と期待を込めて予想するコメントもあります。私も番組継続を心から望みます。
このほか、「〝報道番組なんてこれくらい空虚なものだ〟という強烈な風刺なのかもしれない」「富士山側も努力する必要がある」と、ユニークな考察を展開するコメントも見られました。
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