広島市で電気設備工事を手掛ける協栄電気工業は14日、同社代表取締役の石本英成さんが発起人となり、「ブルーカラー」の仕事の価値を広く社会に伝えることを目的とした団体「クール・ブルー」を設立したことを発表しました。
そもそもブルーカラーって…?
「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」。この言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
ホワイトカラーは、主にオフィスワーカーのことを指し、一方、インフラ整備や電気工事、介護などのように、現場での実務を担う職種を「ブルーカラー職」と呼びます。
社会インフラの維持や人々の生活に直結する重要な役割を担っていますが、長年「3K(きつい・汚い・危険)の仕事」といった不適切な表現で語られてきた経緯などもあり、現在においてもあまり良くないイメージが根強く残っていると石本さんは感じていたそうです。
ブルーカラーの仕事や環境を正しく知ってほしい
最近では人手不足問題もあって、多くの企業でブルーカラー職の給与が大幅に上昇しており、アメリカでは既にブルーカラー職が人気の職業となりつつあります。
実際には、こうした職種の労働環境や待遇は年々改善されているにもかかわらず、そうした前向きな変化は広く認知されていないのが現状だということ。
協栄電気工業でも新卒1年目から広島県全体の平均年収を上回る給料を支給していますが、このような現状も正しく認知されていないそうです。
石本さんは「ブルーカラー」と「ホワイトカラー」の両者の対立をあおるのではなく、ブルーカラー産業の当事者として、ブルーカラーの実態を見つめ直す必要があると考えて、今回の団体の設立を決意したそう。
ブルーカラーの給与水準の向上や将来性など適切な情報発信などを通じて、ブルーカラー職の価値を再認識してもらい、自社にとどまらず業界全体に必要な人材の確保を目指していくことが目標だそうです。
最近では埼玉県での道路陥没のニュースが連日報道され、インフラ整備の重要性が改めて注目されています。
それを支える「技術者・技能者」であるブルーカラーのみなさんの仕事を正しく知ることも、私たちに必要なことかもしれませんね。
協栄電気工業ホームページ:https://www.kyoei-e.jp/
賛同企業問い合わせ:https://forms.gle/b4yMgMx6oU1sJJTc6