6月20日から8月31日まで、CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)で、日本のアニメ映画の巨匠・細田守監督(58)の創作の原点に迫る過去最大規模の展覧会『細田守の原点/展』の展示が開催されます。今回は、実際に筆者が会場へ足を運びましたので、その熱気と見どころを詳しくレポートします。

時かけ公開20周年記念
本展は『時をかける少女』の公開20周年を記念した内容にもなっており、会場に足を踏み入れると、すぐさま同作の「レイアウト」(※)が壁一面にびっしりと展示されている光景に圧倒されることになります。
※アニメーション制作における「画面の設計図」のこと。キャラクターの配置やポーズ、背景との位置関係など、そのカットで表現されるすべての情報が緻密に書き込まれており、後の工程である原画や背景美術の重要な作業指針となります。

壁面に並ぶレイアウトの数々は、間近でじっくりと鑑賞することが可能です。
- @細田守の原点/展
- 『時をかける少女』レイアウト展示
書き込まれたセリフの文字は、大きさや濃淡がカットごとに異なり、映像になる前のレイアウトの段階から、すでにすさまじい迫力とキャラクターの感情が展示内容から伝わってきました。
汗にも影…?

中でも筆者が驚かされたのが、主人公・真琴の顔がアップになっているレイアウト。真琴の顔には汗が描かれていますが、単なる汗の描写にとどまらず、「汗のカゲ」という細かな指示まで書き込まれていました。
映画本編ではほんの数秒で過ぎ去ってしまうシーンにもかかわらず、ここまで緻密な計算とこだわりを持って描かれている事実に、深い感銘を受けました。
あの名シーンを再現
展覧会の最後には、細田監督が手掛けたアニメ映画作品のダイジェスト映像が上映されており、鑑賞してきた数々の展示資料を振り返ることができます。
「あのレイアウトが、完成品ではこうなるのか!」と、制作の裏側を知ったからこそより深く作品の世界に入り込むことができ、非常に贅沢な映像体験となりました。
そして、出口付近には『時をかける少女』の主要キャラクター・千昭の姿が用意されており、あの「名シーン」を自分の目で見て再現できる心憎い演出も用意されています。
- @細田守の原点/展
- 『時をかける少女』に登場する千昭
『時をかける少女』はリバイバル上映
公開20周年を記念し、国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」によるリバイバル上映プロジェクトも始動します。2026年7月3日(金)より『時をかける少女』4K版が、さらに8月21日(金)からは2週間限定で『時をかける少女』4DX版が全国の劇場で上映されます。
| 詳細 | |
|---|---|
| 『時をかける少女』4K | 詳細 |
| 『時をかける少女』4DX | 詳細 |
今年の夏は、ぜひ展覧会と映画館の両方に足を運び、細田守作品の魅力を余すところなくご堪能ください。
ライターコメント
膨大な数の絵コンテやレイアウトを拝見し、その緻密な描き込みに終始圧倒されました。「制作の裏側を知った今、改めて映画を見直したい!」と思っていたところへのリバイバル上映の知らせは、ファンにとって最高のご褒美ですね。展覧会で「時かけ」の世界にどっぷり浸り、そのまま映画館へ。今年は間違いなく最高の夏になりそうです!
そして、今回の展示会では物販コーナーのグッズが本当に可愛らしくて、すっかり財布の紐が緩んでしまい爆買いしてしまいました(笑)。細田作品を象徴する爽やかな「青空」をモチーフにした本展覧会限定のアイテムばかりですので、来場された際はぜひグッズコーナーもチェックしてみてください♪










