国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN』にて、最多8冠というこれ以上ない栄誉を手にした、ロックバンド「サカナクション」のボーカル・山口一郎さん(45)。
自身がパーソナリティーを務める『サカナクション山口一郎のオールナイトニッポン』(ニッポン放送/毎週火曜深夜1時)の6月16日(第11回)には同アワードの「基本設計チーム」からおみさんがゲスト出演。新設された「ライブスタッフ賞」への熱い想いとともに、音楽業界の未来に向けた持論を語りました。
裏方が評価される「ライブスタッフ賞」の意義
照明や音響(PA)などの裏方を称える賞の新設は、『日本舞台技術スタッフ団体連合会』の協力を得てようやく実現したといいます。
山口さんは、評価される場所があればイベンターやマネジメントもいい音や演出にしようと動くため、巡り巡ってリスナーに還元され、みんなが良い音楽を楽しめると指摘。「だから俺は、このショーができた意味は、なんかすごいリスナーにとって大きいかなって」と、この賞が持つ大きな意義を熱弁しました。
また、「チームが評価されるっていうのが、今までなかったから、とにかくそれがありがたかった」と喜びを噛み締めつつ、PAのサニーさんが今回のためにタキシードをレンタルしてきていたエピソードを披露。「だからそれでもし賞取らなかったらレンタルまでしてきてるんですよサニーさん。俺もう謝るしかないっていうか」と、スタッフの熱意を背負うからこその切実な胸の内を明かしました。
「フェスで荒稼ぎするな」音楽業界への苦言
また、山口さんは「俺スタイリストヘアメイク、ビジュアル賞みたいのがあった方がいいと思う」「あとフェス。最優秀日本ジャパンフェス賞が欲しい」と提案。そこから、現在のフェス文化へ強烈な一喝を入れました。
フェスは若い子が最初にライブに触れる場所だからこそ、音響や演出への投資を惜しむべきではないと主張。「ここで音響や演出をケチってたら、日本の音楽はどんどんどんどん衰退していく。ここもぶっこんでもらわないと」と語り、グッズ販売などで利益を上げている現状を踏まえ、「そんなに荒稼ぎするんじゃなくて、もっとその音と、演出やその環境に、めちゃくちゃお金をぶっこんだフェスに。このフェス最高でしたっていうショーをバチーンと当ててくれたら、俺はもう本当にスッキリすると思う」と、音楽ファンの未来を想うからこその強い危機感を露わにしました。
「ダサいのは百承知」深夜に本音を語った真意
自身が最多8冠を達成した立場として、アワードを大絶賛することは「ちょっとカッコ悪い」と自嘲する一幕もありました。
それでも深夜に本音を語ったのは、アワードに関わる人たちが想像以上に熱い気持ちで「日本の音楽を世界に発信しようって、ピュアに思ってる」ということを伝えたかったから。山口さんは強い覚悟を滲ませながら、こう言葉を紡ぎます。
「ただ、8冠受賞した俺が、『MUSIC AWARDS JAPAN』いいよねって言うのも、なんかちょっとさ、ダサいじゃん。ダサいんだよ。でも、俺は中にいる人たちのことをすごく知ってるし、どれくらい頑張って音楽を愛してくれてるかも知ってるから、どうしてもここでやりたかったんだよね」と吐露。
音楽好きな人たちが集まるこの深夜ラジオだからこそアワードの実態を話したかったと明かし、「来年またあるじゃん。今日こんだけ聞いたらさ、来年どうなるかとかさ、どういう風になってるかってまた分かるわけじゃん。みんなで育てていけたらいいなと思う」と真摯に呼びかけていました。
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