この写真で、パンチくんは世界中に知られるようになりました=市川市動植物園公式Xより

事務所で大合唱 市川市動植物園のスタッフを悩ませる「パンチくんへのカード」の嬉しい悲鳴

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

群れ入れを目指して奮闘中の、千葉県にある市川市動植物園のニホンザルのパンチくん。いよいよ今週末に1歳の誕生日を迎えるにあたり、22日から園内で開催される「がんばってるねパンチ!みんなのメッセージ展」に向けて、国内外のファンからたくさんのお祝いメッセージが寄せられました。ファンの愛に包まれる中、実は動植物園の事務所の裏側では、スタッフを悩ませる「事件」が起きていたのです。同園公式Xの「中の人」こと安永崇課長が明かした、愛にあふれた裏話をお届けします。

事務所で電子音が大合唱!?開けると鳴るカード

届いたメッセージは2,500通を超えました=市川市動植物園公式Xより

パンチくんが1歳の誕生日を迎えるにあたり、市川市動植物園では「がんばってるねパンチ!みんなのメッセージ展」の開催を決定。「みんなでパンチくんのお誕生日のお祝いをしたい」という要望に応える形で、パンチくんへのお誕生日のメッセージカードを募集。それを7月22日から園内で展示する予定です。

しかし、園の事前予想をはるかに超える2500通以上のバースデーカードが届き、嬉しい悲鳴に。公式Xで仕分けをする姿が紹介された「K事務員」ほか、スタッフが総出で感謝しながら開封作業を行ってきたそうですが、届いたメッセージの中でひときわ存在感を放っているものがあるといいます。

安永課長:「実は届いたカードの中に、『開くと音楽が鳴るメッセージカード』が大量に混ざっているんです(笑)。開けたら最後、ハッピーバースデーの電子音が鳴りっぱなしになってしまって…。今、事務所の中がものすごい大合唱になっていて、取り扱いに非常に困っています(笑)」

お祝いの気持ちを少しでも豪華に伝えようと、あえて「音の鳴るカード」を選んだファンのピュアな愛情。しかし、それが大量に集まった結果、事務所内が賑やかすぎる電子音のパレード状態になってしまったという、なんとも愛があふれるエピソードです。

K事務員も一枚一枚、心を込めて展示準備中=市川市動植物園公式Xより

品物ではなく「言葉」を贈る。マナーを守るファンの温かさ

「困っています」と笑いながらも、安永課長の言葉からはファンへの深い感謝が出ていました。これだけの熱狂的な人気にも関わらず、園の負担になるような飲食物やぬいぐるみなどの「品物」が送られてくることはなく、ファンがしっかりとルールを守って「メッセージカード」を贈ってくれているからです。

直接プレゼントを手渡せなくても、ルールを守り、工夫を凝らしたカードにめいっぱいの愛を込めて届ける。ファンのモラルの高さと、園側との間に築かれた温かい信頼関係がうかがえます。

赤ちゃんのころのパンチくん=市川市動植物園公式Xより

夏休みは市内の別会場でも?広がるカードの展示計画

世界中から寄せられた、気持ちのこもったカードの数々。多くのファンの気持ちに応えるため、現在スタッフが一生懸命に展示の準備を進めているそうです。しかし、あまりにも数が多いため、園内だけでは飾りきれないかもしれない…という嬉しい悩みも。

安永課長:「いただいたメッセージカードはどれも心のこもったものばかりで、本当にありがたく思います。せっかくの皆さんからの気持ちなので、少しでも多く、目につく場所に飾りたい。期間を分けて展示したいと思いますが、それでも展示しきれない場合、どこか市内の別の会場でも展示ができないかと話を進めています」

もしかしたら、夏休みには動植物園を飛び出して、市川市の街のどこかでパンチくんへのメッセージカードが見られるかもしれないとのこと。ファンにとっては見逃せない、今後の展開への期待が高まります。

サル山にデビューした直後のパンチくん。少しずつほかのサルとも交流するように=市川市動植物園公式Xより

■市川市動植物園:公式サイト

ライターコメント

事務所でいくつものバースデーソングが鳴り響いている光景を想像すると、スタッフの皆さんには申し訳ないと思いつつ、思わず笑ってしまいました。「特別な日だから、音の鳴るカードでお祝いしたい」というファンの愛の深さが裏目に出てしまうなんて、温かいエピソードですよね。市川市動植物園だけではなく、夏休みに市内のどこかでパンチくんへの愛があふれる展示が見られるかもしれないと思うと、今からワクワクしてしまいます。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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