女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第103話が19日放送され、小説家になる夢を諦めたシマケンこと島田健次郎(Aぇ! group・佐野晶哉さん)が、家族の事情をきっかけに浜松へ戻る決意を固め、りんに何も事情を説明せず「一緒に浜松に来てほしい」とだけ伝える展開に視聴者が騒然となり、Xではこの日、「シマケン」がトレンド入りするなど大きな反響を呼びました。
「小説家は…もう…諦めることにした」
りんがシマケンの家を訪ねると、部屋の本が片付けられていました。シマケンは明るく、新聞に連載が載らなかったことを謝り、「なくなったんだ、連載が。小説家は…もう…諦めることにした」と言いました。
りんは「いいんですか? 今まであんなに…」と心配しますが、シマケンは「よくはないけど、しかたない。僕には無理だったっていいかげん分かった。それだけのことが分かるのに随分かかった」と自嘲気味に話しました。
「私には、ただ…いとおしい人です」
それに対してりんは、「シマケンさんが、活字工でも、お坊さんでもお相撲さんでも何者でも。ううん…何者でなくたって構いません。私には、私には、ただ…いとおしい人です」と返すと、シマケンはりんを抱き締め、「それは…僕が言いたかった」と思いを伝えます。
りんは「すみません…」と謝り、2人で抱きしめ合いました。
身寄りがない平蔵の長屋を訪ねる直美
ある日、ヤエ(小山まりやさん)という女性が直美が経営する恵風看護婦会に無償の看護を依頼しに訪ねてきました。近くに住む遠藤平蔵(太田光さん)がけがをしたものの、平蔵には身寄りがないということでした。話を聞いた直美は平蔵が暮らす長屋に向かいました。
その部屋は物が散らかり、平蔵は酒を飲んでいました。転んで頭をぶつけただけで、大したことはないという平蔵に、直美は念のため町医者を呼び、診療費を支払いました。
「弱い人間じゃないと思ってる」という平蔵
平蔵は「礼は言わねぇよ」と悪態をつきながら、無償で看護する理由を聞きました。直美は「私たち恵風看護婦会は、医療や看護を受けられない貧しい人、弱った人にこそ手を差し出したいと思って…」と答えますが、平蔵は「俺は体を壊して稼げないから貧乏だ。病気をしているから体も弱い。けど弱い人間じゃないと思ってるよ。こんな場所で生きていけるんだから、案外強いんじゃないかってね」と反論。それに対し直美には返す言葉がありませんでした。
浜松からシマケンを再訪してきた義姉
シマケンの元に、浜松から義姉の絹(金澤美穂さん)が息子の文史朗(二ノ宮陸登さん)を連れて再び訪ねてきました。
絹は、シマケンの兄で、夫である万太郎は、もう戻ってこないと考えていました。そして店も家も借金のカタに取られ、来月には住むところがなくなると言い、シマケンに、浜松に戻ってきてくれないかと頼み込みました。泣きだしそうな絹を見て、文史朗が慰めようと変顔でおどけてみせました。シマケンは蒸しパンをちぎって絹と自分に差し出す文史朗を見つめました。
腹を固めたシマケン
悩んだ末にシマケンは腹を固め、りんに会いに一ノ瀬家へ向かいました。そして、りんへ浜松に帰ることだけを伝え、「僕と一緒に浜松に来てほしい」と頼みました。それに対し、りんは「あの…、少し、考える時間をいただけますか」と返すのが精いっぱいでした。
SNS「事情を話さずに誘うのは不誠実」とシマケンに批判の声も
『風、薫る』の第103話の放送に対し、SNSでは視聴者から様々な反響が寄せられています。
ライターコメント
やっと想いが通じ合ったりんとシマケンのシーンは、多くの視聴者の胸を打つ名場面でした。しかし感動も束の間、実家の借金問題などを伏せたまま「一緒に来てほしい」と頼むシマケンの行動には、思わず「それはちょっとずるいのでは…」と突っ込んでしまった方も多いのではないでしょうか。また、太田光さん演じる遠藤平蔵が放った「案外強いんじゃないかってね」という台詞も、直美の価値観を揺さぶる印象的な一言でしたね。りんがシマケンの誘いに対してどのような決断を下すのか、今後の展開からますます目が離せません。
『風、薫る』過去記事
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