女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第127話が22日放送され、恵風看護婦会での実習を通じて三浦ツヤ(東野絢香さん)は看護の感覚を学び、りん自身はツヤへの指導を通じて看護の極意を伝える難しさに直面する展開が描かれました。一方、寛太(藤原季節さん)は新たな事業を手掛けるため、日本を離れる決意を直美に告げ、最後にその名字が「小日向」であることを明かしました。物語の序盤から直美と縁を重ねてきた寛太の旅立ちに、SNSでは視聴者から惜しむ声が殺到しました。
ツヤの質問にうまく答えられないりん
実習の一環としてリウマチを患う宮川佳枝(相田翔子さん)の屋敷を訪れたツヤは、りんの補助のもと看護にあたります。換気のため、ツヤが窓を開けると、吹き込んだ風で佳枝の髪が乱れます。
佳枝は右手で整えようとしますが、うまく動かず、その手をさっと隠してしまいます。異変に気づいたツヤが声をかけようとしますが、それを、りんが首を振って制止。佳枝は動揺を見せず、「はあ…は…いい風ね…」とつぶやき、りんは佳枝の心を探るように見つめます。
その夜、ツヤはりんに「右手の具合、聞かないんですか?」と尋ねました。りんは「宮川さんに大丈夫って嘘を言わせることになるかもしれないから…」と答え、佳枝の心が「内に」入っていくのを感じたと語ります。「そういう時の目安みたいなものってあるんですか?」となおも食い下がるツヤに、りんは観察と判断の難しさを伝えますが、感覚的なものでうまく説明できませんでした。
「守り、破り、離れる」の概念を示し背中を押すシマケン
りんはこの感覚を直美に相談します。直美も「あるね」と共感し、「なんか…患者さんからシュッって感じで…」と独自の表現で感覚を口にしますが、「シュッとも違うか…。ああ、同じ患者さんでもその時々で違う感じもあるしね」と、その感覚をうまく説明できませんでした。
病状が回復したシマケン(Aぇ! group・佐野晶哉さん)の家を訪れたりんに、シマケンは日記を書き始めたことを明かしました。生徒たちに看護の極意を言葉で伝える難しさを相談するりんに、シマケンは千利休の「守り、破り、離れる」という概念を引き合いに出し、背中を押しました。
「どうしてやりましょうか、その右手」
りんは宮川家に行くツヤに、その時々にどんな看護が必要なのかを自分で考え、動いてほしいと伝えます。その後、宮川家を訪れたりんとツヤ。家に着くと、佳枝が珍しく「動かないのよ…右手がうまく」と言い出し、「どうして…私の手なのに…」と愚痴ります。気持ちを察したりんは「どうしてやりましょうか、その右手。たまには怒ってやりましょう!」と怒りをにじませ、ツヤも共感します。
自分は怒るのが下手だと言う佳枝に、ツヤが「言ってやりましょう!文句」と背中を押すと、佳枝は「バカ…バカ!」と右手をにらみ、「私、はじめてバカって言ったわ…スッキリした」と言いました。りんは佳枝の手を両手で包みました。
「生き延びてやるよ、俺は」
夕方、恵風看護婦会に寛太が訪ねてきます。悪質な類似業者を畳み、看護婦として働いていた女性たちの後始末を済ませた寛太は、「この国を出ることにした」と告げ、日本が規制や線引きで狭苦しくなったと言いました。「大陸浪人に渡りがついた」という寛太は「あっちは金のにおいしかしねえんだ。生き延びてやるよ、俺は」と野望を明かします。
「(直美の息子)明ちゃんによろしく」と笑う寛太に、直美は「あんたのことも分かんないわ。分かんないけど…元気でね」と気遣います。それに対し、寛太が「一緒に行くか?」と誘うと、直美は「フッ…バカ言わないで」と笑い飛ばします。寛太が「明ちゃんによろしく」と告げると、直美は寛太に名字を尋ねました。「小日向」と答える寛太。直美は「気をつけて。小日向さん」と名字を付けて別れを告げると、寛太は軽く敬礼し、笑いながら去っていきました。
SNS「直美を愛おしく思う気持ちが目から迸っていた」と寛太に称賛の嵐
『風、薫る』の第127話の放送に対し、SNSでは、視聴者から様々な反応が寄せられています。
ライターコメント
マニュアルでは教えきれない、患者の心に寄り添う「看護の感覚」。言葉で伝える難しさに直面しながらも、佳枝さんが長年溜め込んでいた感情を吐き出せるよう導いたりんとツヤの姿に、胸が熱くなりました。そして何より、序盤から直美と深い縁で結ばれていた寛太の旅立ちにはグッときましたね。照れ隠しのような「一緒に行くか?」のセリフに、不器用な寛太なりの深い愛情を感じました。いよいよ残り3回。りんや直美たちがどんな結末を迎えるのでしょうか。最後までしっかりと見届けたいと思います!
『風、薫る』過去記事
NHK朝ドラ『風、薫る』(126)直美と柳生、相容れない「看護」の道
NHK朝ドラ『風、薫る』(125)シマケンとりん、生死の境でついに本音
NHK朝ドラ『風、薫る』(124)シマケンに異変 りんの元に届いた急報







