東京の呑んべえの聖地・蒲田に、本場バスクの熱気をそのままぎゅっと連れてきたようなスペイン立ち飲みバルがあります。
それが今回お邪魔した『lober』。予約しているお店の前のゼロ次会にも、呑んだ後の2軒目・3軒目にも、お家に帰る前にちょっと一杯…なんて時にも使い勝手抜群なお店です!
明かりが灯るオープンなカウンター
JR蒲田駅の東口を出て、てくてく歩いていきます。街のにぎやかさを抜け、独特なにおいを放つ呑川を渡った交差点の先。ふっと視界が開けたビルの1階に、ガヤガヤと人が集まってパッと明るい場所があります。

壁はあえて古い建物のコンクリート感をそのまま残したラフな風合いで、まさに現地の飾らないタパスバーそのもの。
中に入ると、オールスタンディングのカウンター席が広がっています。奥に厨房があるストレートなカウンターには、色とりどりのピンチョスがぎっしり並んだガラスのショーケース。ふと見上げると、天井側の黒板にもドリンクや出来立てのオーダーピンチョスがずらりと書き込まれています。
カウンターと黒板を合わせるとなんと常時約40種類もあるそう!定番のオリーブやお肉系はもちろん、カメノテみたいな現地そのままのディープな食材まで並んでいて、見ているだけで端から順番に頼みたくなっちゃいます。

カウンターでシュワッと乾杯
カウンターに滑り込んだら、まずはきりりと冷えたスパークリングをオーダーして乾杯!きめ細やかな泡がグラスの底から立ち上り、喉をすっきりと潤してくれます。
ショーケースのピンチョスを眺めつつ泡を傾けていると、お隣の常連さんたちの楽しそうな会話も相まって、まるで本当にサンセバスチャンのバルにワープしたような心地よいグルーヴ感に包まれます。

本場のワクワクと日本の旬が合体
ショーケースと黒板をじっくり眺めて、気になったものをいくつかオーダー。店員さんとの会話も楽しい。
黒板の文字を見て思わず即決したのが、北海道・厚岸湾の西端にある仙鳳趾の生牡蠣です。つるんとお皿から口へ運ぶと、小ぶりなサイズからは想像がつかないくらい身がぷっくり太っていて、濃厚なクリーミーさが口いっぱいに広がります。強い甘みがありつつ、潮のミネラル感がキュッと後味を引き締めてくれるのが仙鳳趾の魅力。

カウンターのショーケースでひときわ目を引いていた、贅沢すぎる雲丹といくらのピンチョス。口に入れた瞬間にとろける雲丹の甘みと、プチプチ弾けるいくらの塩気。現地のバスクスタイルを大事にしながら、日本の誇るおいしい魚介をしっかり活かしていて、このお店のセンスの良さを感じました。

ここでお酒を赤ワインへとシフト。しっかりとした果実味と落ち着いた渋みを持つ赤ワインに合わせて頼んだのが、こちらのボカディージョです。
スペインのサンドイッチ「ボカディージョ」ですが、ここではなんと柔らかめのミニクロワッサンで作っています。中には、もも肉と豚バラ肉という部位の違う2種類の生ハムに、ミルキーなモッツァレラチーズ。サクッとしっとりしたクロワッサンの甘いバターの香りに、生ハムの力強い塩気とうま味、チーズのコクが重なって、小さいのに満足感がすごいです。生ハムの脂のうま味と塩気を、ふくよかな赤ワインが包み込んでくれて、相性もばっちりでした。

気軽に寄ってサッと楽しむ。蒲田の日常に溶け込むバスクの空気
お会計をしてお店を出るまで、時間にしてだいたい30分ちょっと。ピンチョスをいくつか楽しんで、泡から赤ワインへ。このサクッと軽やかなテンポ感こそ、立ち飲みの醍醐味ですよね。

今夜の飲み会の前にサクッと一杯。あるいは何軒かハシゴしたあとの締めにちょっと一口。蒲田の街を歩くときは、ぜひあの明るいひさしの下を覗いてみてください。シュワッとはじける泡と旨みたっぷりのワインと一緒に、いつもの夜がちょっと楽しくなる時間が待っていますよ。
年間600軒飲み歩くハツ「一度は訪れたい名店」(#139)
| 住所 | 東京都大田区蒲田3-17-26 伏田ビル 1F |
|---|---|
| 営業時間 | 17:00 – 25:00 |
| 定休日 | 日曜日、不定休3回(※各種SNSをご確認ください) |
| リンク | 公式Instagramを見る → |
| 肩書き | グルメハンター / 東京サロン主宰 |
|---|---|
| 実績 | SNS総フォロワー23万人超。本当に美味しい店を厳選紹介。 |
| テーマ | グルメは最高のコミュニケーション |
| SNS | X TikTok |
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