子どもの本の専門出版社である「金の星社」(東京都台東区)から「重版出来」(じゅうはんしゅったい)が発表されたのは、2012年初版発刊の「うれないやきそばパン」という切ないタイトルの絵本です。

売れ残った焼きそばパンのピョンタが、潰れそうなパン屋さんで奇跡を起こす心温まる物語で、イラストを担当したのはNHK朝の連続テレビ小説「おちょやん」のタイトルバックのアニメーションなども手掛けた「いぬんこ」さんであるところも注目の作品ですね。
読者からは「かわいい!」の声と共に「パンが美味しそう」「子どもも飽きなさそう」などの声が多く寄せられているようですが、発売元では「どんな状況でも諦めずに努力すること、そして小さな存在でも大きな可能性を秘めていることを教えてくれます」と内容の良さをこうアピールしています。
あなたの炭水化物オン炭水化物と言えば?
ちなみに「炭水化物オン炭水化物」と言えば、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか。
「ラーメン・チャーハンセット」は昭和から続く伝統ですし、関西の方は「お好み焼きとご飯」を挙げるかもしれませんね。
先の絵本のテーマでもあり、全国のコンビニでも当たり前に置かれるようになった「学生御用達」の「炭水化物オン炭水化物」の代表格である「やきそばパン」を思い浮かべる人も多いのでは。
「やきそばパン」は、「パンにやきそばを挟む」という発想がそもそも日本人らしい気もしますが、こちらは、名古屋市の老舗パン屋「カメリヤ」HP上にある「焼きそばパンの歴史」によると、かつて東京都荒川区にあった「野澤屋」というパン屋さんが発祥の地であるという説が有力だとしています。
実は70年以上の歴史を持つやきそばパンが主役の一冊。町のパン屋さんのやきそばパンを片手に読んでみるのも良いかもしれませんね。
ライターコメント
ちなみに筆者のオフィス近くには、ナポリタンがパンに乗った「ナポドッグ」という炭水化物オン炭水化物のパンが売られているようです。今度、お腹が空いているときに挑戦してみようかなと思っています。