円錐形のユニークな形から「渋谷の竪穴式住居」とも呼ばれている東京・渋谷のビルが再開発のため取り壊されることになりました。今月から解体作業が本格化し、40年の歴史に幕を閉じます。
解体されるのは栄養補助食品「ミキプルーン」で知られる三基商事(大阪市)の旧東京本部ビル。渋谷3丁目の警視庁渋谷署裏手にあります。
ホテル川久(和歌山県白浜町)などを手掛けた建築家、永田祐三さんが竹中工務店在籍中に設計し1985年に完成しました。竪穴式住居ではなくメキシコにあるマヤ文明の遺跡、ウシュマルをモチーフにしています。
SNS上の感情
「渋谷の竪穴式住居」とも呼ばれている東京・渋谷のビルが取り壊されることに対して、SNSでは投稿が相次いでいます。
emogram編集部では、このニュースに対するSNSの感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
主な「哀しみ」の声(45%)
「もったいない」
「歴史的な価値もない古い建物がこれからの日本には増えていく」
「街歩きの魅力が減る」
主な「怒り」の声(35%)
「東京はあえて観光地化を狙わなくて良いということなのか」
「もっと物を大切にすべき」
「国家としての都市計画を今後どうしていくつもりなのだろうか」
主な「喜楽」の声(20%)
「目線に入る範囲でもう少し視覚的に楽しめるものにならないのか」
「楽しかった80年代も遠くなりにけり」
「ランドマーク的な役割も果たしていた」
まとめ
今回の分析では、「渋谷の竪穴式住居」とも呼ばれている東京・渋谷のビルが取り壊されることに対して「渋谷独特の高揚感、良い意味で雰囲気に飲まれる感じが、時代の流れともに消えていく」と残念がる指摘もありました。
ライターコメント
解体は隣接する5つのビルと並行して行われ、来年5月までの完了を目指しています。一帯は今後再開発され、金王八幡宮や渋谷川の自然を生かしつつ、IT企業を集めた地帯に生まれ変わる予定です。SNSでは「ここ10年近く続いている渋谷の再開発には、あまりいい印象がない」と指摘する意見もありました。