大阪・関西万博の会場内で、蚊のような見た目の昆虫「ユスリカ」が大量発生している問題について、大阪府の吉村洋文知事は21日の記者会見で、「自分自身も会場に行ったが看過できないと感じた」と述べ、府と包括連携協定を締結している大手日用品メーカーのアース製薬に「協力を要請した」ことを明らかにしました。
会見で吉村知事は「私からも直接アース製薬の社長にお願いの連絡をして『できる限りのことは協力させてもらいます』という話をもらった。アース製薬が持つ今までの知見は素晴らしいものだと思いますから、そういったものを生かして、できる限りの対応を取っていきたい」と話しました。
ユスリカは「ハエ目」に分類され、人を刺し血を吸うことはないが、死骸を吸い込むとぜんそくやアレルギー反応を引き起こすケースもあるという。
大屋根リングの柱や建物の壁にびっしりと付着している光景がSNSで相次いで投稿され、実際に来場者から「気持ちが悪い」と悲鳴の声もあがっています。
SNS上の感情
吉村知事がアース製薬に万博会場での対策を要請したというニュースに対し、SNSでも投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNSの反応を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
「喜」(約6.5割)
「怒」(約2割)
「哀」(約1割)
「楽」(約0.5割)
主な「喜楽」の声(約7割)
「アース製薬さんならやってくれる」
「ここから頑張ってすみやかにリカバリーしてもらいたいですね」
「早く解決するといいですね」
主な「怒哀」の声(約3.5割)
「これから暑くなると更に心配だな」
「命輝くがテーマやから難しいところやな」
まとめ
今回の分析では、吉村知事が万博の虫対策をアース製薬に依頼したことに対して、評価する声が半数以上を占めました。一方で、これからの暑くなるシーズンを前に先行きを心配する声や万博のテーマと絡めた皮肉の投稿などもありました。
ライターコメント
大量の小さな虫を見ると鳥肌が立つ筆者にとって、今回の万博会場でのユスリカの大量発生の写真や映像を見る度に、思わず「ぞわっ」としてしまいます。会場では、黒い雲のような固まりになって飛ぶ様子もみられ、目や口に入りそうになったり、服に付いたりすることもあり、手で払ってよける来場者の姿もあるそう。今回、虫対策のプロであるアース製薬が対策に加わることで、こうした状況が何とか改善に向かうことを心から祈りたいと思います。