JR東日本は1日、2026年3月からの運賃値上げの申請が国土交通省から認可されたと発表しました。全体で平均7・1%値上げとなります。
本格的な値上げは、消費税の導入時や増税時を除くと1987年の民営化後初めてとなります。
2026年3月から、1~3キロの区間の対象の初乗り運賃は、切符の場合は150円から160円に、ICカードは8~9円値上げされます。
値上げ率は普通運賃が平均7・8%、通勤定期が平均12・0%、通学定期が平均4・9%となります。
SNS上の感情
JR東が1987年の民営化後初の本格的な値上げに踏み切るというニュースに対し、SNSでは投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
主な「怒り」の声(52%)
「値上げするなら椅子を一人一人区切った椅子にしてください」
「JRの赤字路線を分離国営化しないと運賃の値上げは止まらない」
「埼京線とか中央線とか遅れたら還元しろよー」
主な「哀しむ」声(30%)
「通勤定期代が上がると、社会保険料も上がる構造はおかしいよ。景気の良い会社は何とか凌げても、体力の無い会社は大変だよ」
「そしてまた、サラリーマンは、通勤費支給の意味不明な税金が、上がるのですね」
「利用者には大きな痛手」
主な「喜楽」の声(18%)
「民営化後で初なんだ よくここまで」
「値上げって言葉、心も少し重くなるけど…そのぶん、もっと安心して乗れる未来が来ますように」
「7%はけっこうな上げ幅かと思い返してみたら、私鉄なんかはもっと上げてた」
「初の運賃値上げ…通勤通学には厳しいけど、安全維持も大事だし悩ましいね」
まとめ
今回の分析では、値上げというニュースだけに、怒りや哀しみといったネガティブな反応の方が多く見られました。一方で、安全運行のためには必要とする声やよくぞここまで持ちこたえたなどと評価する反応も一部にありました。
ライターコメント
運賃区分は現在、主要路線の「幹線」と地方部の路線で異なり、さらに山手線内を含む首都圏近郊では割安に設定した区分があります。今回の値上げにより首都圏の多くは幹線に一本化し、値上げ率を高くします。ただ、私鉄と競合する首都圏近郊の12区間では引き続き割安な運賃を設定するとしており、地域によっても差が出そうです。SNSでは「値上げ分だけ増発して欲しい」「利用しやすいダイヤにするのであれば賛成」「まだ東京メトロの初乗りより安いのは好感」など、値上げを前向きに受け止める声もありました。