【たまに編集部】30歳を前後して「くも膜下出血」「水頭症」になった私の話

By - emogram編集部アト
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『さっきまで元気だったのに』と同僚絶句 目の前で40代男性が死亡 歓送迎会で脳出血 脳卒中サバイバー記者」という記事があります。

産経新聞社の記者が書いた記事です。

脳卒中を経験し生き残った記者による、脳卒中の危険性と意識向上を訴える内容で、興味のある方はぜひ読んでいただきたいのですが、この記事に関連して、同様に「脳卒中」を経験した私の体験もつづってみたいと思います。

20代後半でくも膜下出血

私の場合、「脳動静脈奇形」という先天性疾患を抱えていました。

それが破裂して20代後半で脳卒中の一種である「くも膜下出血」を発症することに。そのときはたまたま自宅にいて、在宅していた家族が救急車をすぐに呼んでくれるなどして、処置が早く、生き残ることができました。

それまでは眠気覚ましにコーヒーを飲みながら煙草を吹かし、ハードな仕事もこなしつつ、たまの休みに友人と大好きなお酒を浴びるように飲むという生活でした。

学生時代からストリートダンスに傾倒していたので、筋トレや運動にはずっと取り組んでいたものの、体に悪いと言われる合法的なもの・ことは大概経験したように思います。

生き残ったけれど次もあった

5か月の入院生活を経て、一部の視野欠損の後遺症を抱えることになったものの、それだけで済み退院しました。

ありがたいことに入院前の職場にまた呼んでもらえ、仕事にも復帰できました。

ところが、退院から11か月後、今度は「水頭症」を発症する事態に。水頭症とは、脳脊髄液の循環や吸収の異常により脳室に脳脊髄液が過剰に貯まり、脳を圧迫して症状を引き起こす疾患で、主な症状は「歩行障害、尿失禁、認知機能低下」の3徴候です。

突如、発症した水頭症の症状の一つ「認知機能低下」の影響により、今でも入院前後の2週間くらいの記憶がありません。

主治医を始めとした先生たちや看護師さんの腕が凄く良かったおかげで、7か月の入院生活を経て、私はまた生き残ることができました。

さすがに1度目の入院後に煙草は完全にやめ、お酒は年に一度、20年以上の付き合いのある友人と忘年会をするときだけ飲むことにしました。

SNSの感情

そんな私の経験談を書いてみましたが、冒頭に紹介した「『さっきまで元気だったのに』と同僚絶句 目の前で40代男性が死亡 歓送迎会で脳出血 脳卒中サバイバー記者」という記事に対し、SNS上のみなさんがどんな感情を抱いたのかが気になり、emogramの最大の特徴である「感情分析」をしてみました。

主な「悲しみや共感」の声(42%)

「私も40代で脳梗塞になりました😢 右半身麻痺と失語症…本当に人生が一瞬で変わります。皆さん健康には気をつけて」

「若くして亡くなるなんて、ご家族のことを思うと言葉もない…😢」

「脳卒中は本当に怖い病気。一度なると元には戻れないことも多いし、若くても油断できない」

「これは他人事ではない…自分も明日はわからないんだよね😔 ご冥福をお祈りします」

主な「医療制度や生活習慣への怒り」の声(28%)

「日本の過労社会が人を殺している!😠会社のために命を捧げる文化をなんとかしないと!」

「タバコ、酒、ストレス、不規則な生活…自分の体を大事にしない日本人多すぎ!いい加減気づけ!」

主な「 前向きな対策や知識共有」の声(18%)

「FAST(顔・腕・言葉・時間)覚えておくと脳卒中の早期発見に役立ちますよ!知識は命を救います👍」

「健康診断、毎年必ず受けてます。異常があったらすぐ対処!これ大事👌」

主な「 回復や防止に関する前向き」な声(12%)

「この記事をきっかけに健康診断行きました!血圧高めだったので早めの対処ができて感謝です🙏」

「サバイバーの体験談は本当に貴重!このような啓発記事が増えると嬉しいです😊」

まとめ

今回の分析では、脳卒中を経験し生き残った記者による、脳卒中の危険性と意識向上を訴えるレポートに対して、自身の経験・体験談をコメントする人に加え、今回、紹介した記事では、40代男性が歓送迎会で脳出血を起こして亡くなったケースが紹介されており、脳卒中は突然発症し、重篤な結果をもたらす可能性があることを警告するコメントも多く見られました。

ライターコメント

「人生何があるかわからない」とよく言いますが、本当にわからないものです。

とりあえず筆者からお伝えしたいのは、適度な運動、それなりの自制は大事だと思います。ストレスが云々言いますが、ストレスから逃れるのは多分無理でしょう。ですので発散の方法を何かしら見つけることが一番良いのではないかな、と思います。ちなみに筆者のストレス発散方法だった「音ゲー」をやる、が視野欠損の後遺症のせいで出来なくなった(フルコンできなくて逆にストレスがたまる)ので、退院から丸4年経った今でもストレス発散の方法は模索中です。この記事をきっかけに、健康診断や脳ドックやいろいろなことに気を付けてくれる方がいたらいいな、と思います。

>たまに編集部(2025年7月4日更新)

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