日本航空(JAL)国際線の機長が乗務前に飲酒しハワイ発の3便が遅れた問題で、同社は4日に記者会見を開きました。
同社は会見で、この機長が過去に複数回、滞在先で飲酒した上、発覚を防ぐために、自主検査で使ったアルコール検知器の設定日時を変更していたと明らかにしました。同社では、飲酒による不祥事が相次いでおり、昨年12月にパイロットは滞在先で全面禁酒とする社内ルールが定められた後も、この機長は飲酒を繰り返していたとしています。
中川由起夫常務は記者会見で「心よりおわび申し上げる」と述べ、機長を厳正に処分する考えを示しました。日航ジャンボ機墜落から40年の節目に重大な不祥事を起こしたとして、遺族にも謝罪しました。
今回の問題発覚後の社内調査で、機長は今年5月以降に滞在先で10回ほど飲酒したと説明。自主検査の日付改ざんも複数回確認されています。
機長は8月28日のホノルル発中部行き便に乗務せず、同便が約2時間、羽田行きの2便それぞれに18時間以上の遅れが発生しました。
SNS上の反応
日航国際線の機長が乗務前に飲酒しハワイ発の3便が遅れた問題で、機長が「禁止令」を破り10回程度の飲酒を行っていたというニュースに対し、SNSではコメントが相次いでいます。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「批判・怒り」の声(45%)
「乗客大量殺戮したいのか 背任犯罪行為だぞ 何処まで上級ヅラしてんだクズ共」
「もうこいつは毎回搭乗直前に飲酒検査しなきゃだめやろ。発覚したら懲罰ものの罰金とるとかしないと。人の命かかってんだよ」
「10回破るって 相当舐めてるし 飛行機をバカにしている それでも軽い裁き笑える JALだけ緩いのはおかしい」
「殺人未遂でいいのでは」
「会社も機長も過去の事故の数々は他人事か?」
主な「懸念・不安」の声(35%)
「そのうち墜落事故」
「飛行機✈️乗らない 絶対って安全性無いし」
「飛行機の事故だけはホントにやめて欲しい🥹 被害が甚大すぎます」
「怖」
主な「疑問・驚き」の声(15%)
「10回ってなんか深い闇を感じるなぁ…1回でも普通厳重な指導と教育があるはずなんだけどなぁ…」
「ほんまにー?」
「飲酒運転は免停だろ」
「さすがに10回は…そこそこ重めの懲戒処分されていなかったのか?」
「自動車会社だと飲酒運転は一発でクビ 自分で改竄も出来るなんてヌルいね🙄」
主な「同情・理解」の声(5%)
「時差が激しくて、それでも睡眠を取らないとフライトに差し支えるから酒を飲んで無理やり寝る→酒が残ってて摘発 こういう流れちゃうん。もっすごい過酷な勤務やと思うねんな」
「ここまで来ると問題児機長の話だからJALが可哀想」
まとめ
今回の分析では、日航の国際線機長が社内規定の飲酒禁止令を破って10回程度飲酒していた問題に対し、様々な批判的コメントが寄せられています。コメントでは「アルコール依存症では」「安全意識の欠如が深刻」「10回も繰り返すのはおかしい」といった厳しい声が多く、「飲酒運転と同じで免許停止すべき」「刑事罰化を検討すべき」という意見も見られます。また、「JALは潰しても親方日の丸体質が抜けない」「この体質では御巣鷹山事故の再現もあり得る」といった会社への批判も多数あります。一方で、「パイロットの過酷な勤務環境」に言及するコメントもわずかながらありました。
ライターコメント
日航では昨年4月、米国で機長が飲酒して騒ぐトラブルを起こし、羽田行き便が欠航。同12月にはメルボルン発成田行き便の機長と副機長が飲酒して出発が遅れ、口裏を合わせて隠蔽しようとしていたことも判明するなど飲酒事案が相次ぎ、昨年12月に国土交通省から業務改善勧告を受けました。そうした中で起きた今回の事案に対しSNSではあきれ果て、怒りの感情をあらわにしたコメントが殺到したのも、当然といえば当然のことでした。