一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」広報事務局は27日、青森県青森市に伝わる民話「善知鳥安方(うとうやすかた)」のアニメーションを制作し、地元テレビ局のATV青森テレビでネット配信すると発表しました。
豊かで美しい海を引き継ぐ
青森県に伝わる民話は、青森市の「善知鳥安方」と外ヶ浜町の「かんだ蟹」の2つがあり、昨年の「かんだ蟹」に続き、今年は「善知鳥安方」のアニメーションが制作されることになりました。
https://uminominwa.jp/animation/69/
この企画は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とが繋がる日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環で実施されており、ネット配信されることで、さらに多くの人びとへ青森県の「海ノ民話」が広く認知されることを期待しているとのことです。

平等、恩義、命の尊さも
お話には、本州北のはて青森に流れてきた安方が、南のはてに離れ離れになったわが子を思う親の姿として描かれ、身分にとらわれない安方の生き方と、村人たちとの交流から、人としての平等や恩義を忘れないことの大切さなどが学べるほか、恩を仇で返すとしっぺ返しに合うという教訓も含まれています。
また、うとう鳥が涙を流す場面では、命の尊さや「親が子を思う気持ちは動物も同じ」であることなどを教えています。

本作品は、ATV青森テレビで3月31日から「わっち!!News」リアルタイム配信(午後6時15分~)終了後に配信されるとのこと。
筆者の地元である青森が舞台の民話が、多くの人に認知され、きれいな海を守っていけたら嬉しいです。