【お詫び】エモグラムでの記事盗用について

By - emogram編集部
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産経新聞社が運営するインターネット媒体「emogram(エモグラム)」で2日までに、他社の記事を盗用した事例が5件あることが判明しました。知的財産権を尊重すべき新聞社のネット媒体であるにもかかわらず、他社の著作権を侵害する事態を招いたことについて深くお詫びいたします。

エモグラムは、最新の話題に対するSNSなどインターネット上のさまざまな反応を「喜怒哀楽」の感情で分析するトレンド情報メディアです。今年5月20日に開設しました。インフルエンサー、エンタメ、動物などに関わる話題をテーマとし、主にニュースを報じる一般紙やニュースメディアのサイトとは異なる切り口のコンテンツで構成される新しいメディアを目指しています。

盗用が判明したのは、下記の5本の記事です。

①【称賛】スーパーマーケット「ベルク」レジ打ち姿勢を改革「お客様はもちろん従業員
のことを考えられる会社✨」(11月17日配信)

②【珍事】犯人が目の前にいるも郵便物盗まれる!!目的などすべてが不明(同19日配信)

③【さすがの声】時刻表のQRコード化に「スマホ持たない人への配慮、もっと必要
!」「通信環境悪い人は完全に置いてけぼりじゃん💦」(同20日配信)

④「マリンの風が無くなるのは少し残念だがね」ZOZOマリンスタジアムついに〝ドー
ム化?〟(同20日配信)

⑤つば九郎 is back!!【ファン感で突然発表】「神宮がまたどよめきと笑顔に包まれるの
今から楽しみすぎる」(同25日配信)

盗用した元記事は①まいどなニュース②読売新聞オンライン③J-CASTニュース④千葉日報オンライン⑤スポニチアネックス―に掲載されていました。

手法としては、ネット上の元記事をコピーし、語尾を少し変えるなどしただけで、引用の範囲を超えて記事を作成していました。エモグラムではサイト上に編集ポリシーを公開し、「法令遵守」「信頼性」「妥当性」を確認のうえ記事にする―としています。また著作物の引用ルールについても「著作権法が定める要件を満たす」ことなども具体的に定めています。しかし、当該の記事に関してはルールが守られていませんでした。

盗用は、③の記事について外部からの指摘で11月26日夜に発覚しました。当該記事5本は同一の派遣スタッフが執筆したもので、この派遣スタッフは社内調査に対し、③の盗用を認めたうえで、残り4本について盗用したことを申告しました。

エモグラムの記事はすべてデスクがチェックしており、10月下旬以降はデスク業務の一部を業務委託の編集者に任せていました。当該記事5本はいずれもこの編集者が担当し、盗用と気づくには至りませんでした。当該の記事を含む一部の記事について社員が関与しないまま出稿されていた体制にも問題があったと深刻に受け止めています。

産経新聞社は当該5記事を削除の上、元記事の媒体責任者の方々に状況を説明し、謝罪しました。

産経新聞社広報部のコメント

「当社のネット媒体『エモグラム』で記事の盗用がありました。権利を侵害された媒体の皆様、また弊社の読者をはじめとするすべての関係者の方々に深くお詫び申し上げます。今後、再発防止策として、編集部内で法的理解の醸成、具体的な判断基準などに関してライター、デスクに対する教育・研修をさらに充実させていきます。他の媒体でデスク経験のある社員にすべての記事を確認させるなどチェック態勢をよりいっそう強化していきます」

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