「黒ひげ危機一髪」が今年、発売から50周年を迎えますが、これを機に「飛び出したら勝ち」という原点回帰ルールになるそうです!
「えっ?」と驚く方も多いはず。
実は、発売当初のルールは「飛び出したら負け」ではなく「飛び出したら勝ち」だったのです。
なぜ、発売から50周年で原点回帰?
タカラトミーは16日、「黒ひげ危機一髪」が発売から50周年を迎えることを記念して、スタンダード版としては7代目となる「黒ひげ危機一発」を7月5日に発売すると発表しました。
全国の玩具専門店や百貨店、量販店などの玩具売場、インターネットショップ、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」などで販売され、価格は税込み2,750円です。
7代目となる「黒ひげ危機一発」は、基本のスタイルはそのままに、海外版商品と日本を融合した人形のデザインとし、また勝敗ルールを50年前の発売当初に戻す形で「飛び出したら勝ち」へ変更します。
50周年を迎え、原点回帰することによって「負け」ではなく 「勝つ」という普遍的な楽しさを提案する狙いといいます。
ルール変更に波紋の声も
このニュースに公式Xでは、
「罰ゲームを決めての黒ひげは緊張感があって楽しかった。飛び出した方が勝ちとなると、ご褒美を用意したほうが盛り上がるかな?」
「もう、もう遅いよ…」
「革命が起きた」
「飛び出したら負けの方が刺す時のハラハラ感はあるかなぁと思う」
と驚く声が数多く寄せられていました。
一方で、
「飛び出したら勝ちだと思ってた」
「黒ひげが報われる時代がまた来るとは…!」
など、当初のルールを知っていた人もちらほらいたようで様々な反応が見られました。
ルールの変遷
「黒ひげ危機一髪」は、1975年の商品発売時は「縄でしばられてタルに閉じ込められた海賊の親分を剣で縄を切って救出する」という設定のため、黒ひげを「飛び出させた人が勝ち」というルールでした。
その後、1979年から遊ぶ前に「飛び出したら勝ちまたは負け」かを設定するに変更されましたが、1995年からは「飛び出させたら負け」と正式にルール変更が行われたそうです。
そのルール変更の背景には1976年~1988年まで放送された当時人気のクイズ番組で、飛び出した剣を刺した解答者の得点がゼロになったり、飛び出る黒ひげを受け止められないと豪華賞品を逃したりしたことや、飛び出すときにビックリしたりしている様子が「負け」を想起させることなどがあったといわれているようです。
そして、2025年からは再び「飛び出したら勝ち」という原点に戻る形になりました。
「飛び出したら負け」のルールで遊んでいた人は、「敵の黒ひげ」を剣で刺しているという感覚だった方も多いのでは?
本来は縄で絞められている黒ひげの縄を剣で切って「助けている」というコンセプトのゲーム。
これを機に新たな気持ちで「黒ひげを助けて勝ち」というルールに従って楽しんでみてはいかがでしょうか?