ロックユニット「B’z」の全国アリーナツアー『B’z LIVE-GYM 2026 -FYOP+-』。多くのファンがチケット確保に苦戦し、落選の悲鳴が相次いだ本ツアーですが、私(筆者)は幸運にも、6月13日(土)の名古屋1日目(セミファイナル)公演に滑り込むことができました。
掴み取ったのは、公式リセールという貴重な機会。溢れる感謝と興奮を胸に入場ゲートをくぐった瞬間、発券されたチケットに印字されていたのは、予想だにしない文字でした。
「ステージバックサイド(SBS)アリーナ3列」
SBS席は、ファンの間ではメンバーを至近距離で拝める特別な席として「変態席」とも称されますが、まさかリセールで「アリーナの3列目」という驚異の前方席が用意されているとは思わず、一抹の不安を抱えながら席へと向かいました。
※これ以降、セットリストや演出のネタバレを含みます。
「ここスゴいですから」客席で出会った〝プロ〟の予言
そして、座席にたどり着いた瞬間、思わず息をのんでしまいました。なんとそこは、下手(左)側から信じられないほどの至近距離でステージを見ることができるエリアでした。
あまりの衝撃に「これ、音だけでメンバーの姿は見えないんじゃ…」と同行者に漏らした瞬間、前の席の男性がパッと振り向きました。
「ここスゴいですから、楽しみにしていてください(キリッ)」
その佇まいは、まさにこの席種の魅力を知り尽くした〝プロ〟そのもの。彼の確信に満ちた一言で不安は吹き飛び、胸の高鳴りは一気に跳ね上がります。
今回の演出の肝は、ステージ上のメンバーを隠すように周囲をぐるりと囲む巨大モニターです。正面からは登壇の様子が見えない構造ですが、位置的にステージを覗き込める裏側のスタンド席(SBS席)からは中の様子が丸見えの状態。開演直前、そのエリアからだけ一足早く歓声が湧き上がる「秘密の合図」が、会場全体に異様な熱気を作り出していました。
焦らしからの大解放!〝超変態席〟で目撃した幻のバラード
開演を告げる場内アナウンスの終了と同時に、間髪入れずスタートしたのは、1曲目の『FAITH?』。そのスリリングな幕開けに会場全体が一気に沸き立つ中、この段階ではまだメンバーの姿はモニターの向こう側。そんな心憎い演出が、観客の興奮をさらに高めていきました。
視界が一気に開けた瞬間、目の前に現れたレジェンド
そして2曲目の『濁流BOY』が始まると、モニターがするすると上昇。それまで閉ざされていた視界が一気に開け、ギターの松本孝弘さん(65)、ボーカルの稲葉浩志さん(61)らメンバーが、遮るものなしで目の前に出現しました。その瞬間、私はこの場所がこれまで経験したことのない「超変態席」であることを確信しました。
イントロで会場騒然、名古屋初日に降臨した幻のバラード
3曲目の『IT’S SHOWTIME!!』の歌詞がどストレートに胸に突き刺さり、さらに『ねがい』『イチブトゼンブ』といったお馴染みの名曲が続く中、私の心を特に摑んだのが、中盤の10曲目に披露された楽曲です。
この枠では、ツアー各地で稲葉さんの圧倒的な歌唱とブルースハープとともに、貴重な「レア曲」が日替わりで演奏されていました。そしてこの日、名古屋の初日に降臨したのは――12枚目のアルバム『GREEN』の収録曲でありながら、ライブでは滅多に聴くことができない幻のバラード『美しき世界』でした。イントロが響き渡った瞬間、周囲の客席からも感嘆の声が漏れ聞こえ、場内は一気にエモーショナルな空気に包まれました。
松本さんの「フーー!」に稲葉さんも驚愕!MCで見せた「最高のギャップ」
大迫力のステージで観客を圧倒する一方で、メンバー紹介をはじめとするMCでは、ロックレジェンドならではの「最高のギャップ」で会場を大いに沸かせていました。
まさかのシャウト!マイクに向かって放った熱い雄叫び
稲葉さんから「ドームツアーが名古屋からスタートして、プラス(-FYOP+-)で名古屋に戻ってきて…どうですか?」と話を振られた松本さん。いつもならクールに大人の余裕を見せるはずが、マイクに向かって放ったのは――まさかの「フーー!」という熱い雄叫びでした。
これには稲葉さんも「珍しいものを見た(笑)」とびっくり。客席のファンも大歓声で応え、会場の熱気は一段と跳ね上がります。
松本さんの新命名「IGパッション」に稲葉さん「法則を見つけた?」
さらに前回の千葉公演での「ららパッション」に続き、今回の会場(IGアリーナ)にかけて「インクレディブル・ゴールド・パッション(Incredible Gold Passion=IGパッション)」と命名した松本さん。これに稲葉さんが「何か法則を見つけたみたい」と楽しそうにツッコミを入れ、2人の間に流れる和気あいあいとした空気感が会場全体をやさしく包み込みました。
還暦超えとは思えぬバイタリティー!足を高く蹴り上げる圧巻のパフォーマンス
また、13曲目に演奏された新曲『完全無欠』前のMCでは、日本テレビ系サッカーテーマソングとして「FIFAワールドカップ2026」を彩る同曲の勢いを体現するかのように、稲葉さんがパワフルなアクションを披露します。
横浜での言い間違いを蹴散らす?渾身の「完全無欠」コール
W杯にかけての熱いパフォーマンスなのか、はたまた横浜公演でタイトルを「完全不滅」と言い間違えてしまった記憶を蹴散らすためのアクションなのか(笑)。稲葉さんは足を高く蹴り上げながら「完全、無欠!」と全力のコールを響かせます。
サイド3列目から見上げるそのキックは、還暦を超えているとは到底信じられないほどの高さでした…。稲葉さんが放つ圧倒的なバイタリティーに、私を含め、観客のボルテージがさらに高まっていくのを肌で感じました。
〝プロ〟の予言が的中!予想外の感動展開へ
怒涛の展開の中、ライブはとうとうクライマックスへ。18曲目の『ultra soul』では、稲葉さんと松本さんが揃ってステージを移動し、真裏の客席にも感謝を伝えるように熱いパフォーマンスを披露。そんな感動のシーンを横から覗き込んでいた筆者は、その後、この座席の真価を知ることになります。
手を伸ばせば届きそうな距離!お二人が真横に…
アンコール1曲目の『その先へ』が始まる前、メインステージとアリーナ最前列中央の客席との間に設置された特設ステージへ移動する際、なんと稲葉さんが目の前を颯爽と通過。衣装のスパンコールの煌めきも相まって、「これは夢なのではないか」と錯覚するほどの衝撃が走りました。
そして興奮冷めやらぬまま、ライブはエンディングへ。恒例の挨拶「せーの、おつかれー!」を交わし、SEの『ひとりじゃないから -Theme Of LIVE-GYM-』が流れる中、会場全体で「名古屋ーー!」と叫ぶ大コールを終えた直後、最後のサプライズが待っていました。
メンバーがステージから退場し、出口へと向かうルートは、なんとこの座席のすぐ真横!手を伸ばせば届きそうな距離を、稲葉さんと松本さんが晴れやかな笑顔で通り過ぎていきました。
同志と交わした熱い握手
最初から最後までサプライズが止まらない、最高のセミファイナル。この信じられないほどの余韻に浸っていると、開演前に声をかけてくれた前方席の〝プロ〟が、再びこちらを振り向きました。
「やりましたね!」
満面の笑みでそう声をかけられ、私たちは彼が差し出してくれた手に応えるように熱い握手を交わしました。
見ず知らずの、けれど同じ空間で最高の瞬間を目撃した同志――そんな彼との感動的なドラマまで用意されていた、奇跡の名古屋1日目となりました。
(つづく:ツアー最終日・名古屋2日目のレポは後日公開予定!)
【本日最終日】ハードロックカフェ『B’z Special Day』
さらに、国内5店舗のハードロックカフェで開催の連動イベント『B’z Special Day』も、いよいよ本日15日が最終日となりました。B’zの楽曲にちなんだ限定カクテル『INTO THE BLUE』や『鞭』を味わいながら、大音量でパワープレイされる名曲とともに、奇跡のライブの余韻にどっぷり浸れる最後の機会をどうぞお見逃しなく!
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