6月20日から8月31日まで、CREATIVE MUSEUM TOKYO(東京・京橋)で、日本のアニメ映画の巨匠・細田守監督(58)の創作の原点に迫る過去最大規模の展覧会『細田守の原点/展』が開催されています。今回は、実際に筆者が会場へ足を運びましたので、その熱気と見どころを詳しくレポートします。

美術史から細田作品を読み解く
会場内には『時をかける少女』の精緻なレイアウトが並ぶほか、美術史の視点から細田監督の作品を紐解く興味深い解説パネルが展示されていました。

専門的な知識がなくてもすんなりと理解できるほど分かりやすい解説となっており、今後の細田作品を鑑賞する上で、より深い視座を与えてくれる内容です。
- ©細田守の原点/展
- 展示
15歳で制作した初のアニメーション作品
さらに会場では、細田監督が15歳の時に初めて制作したという貴重なアニメーション作品も公開されています。

湖に突如現れた謎の竜と戦闘機との攻防を描いた本作は、中学3年生の夏休みに制作され、同年の文化祭で上映されたというエピソードも。今回の公開にあたり、監督自身が「とても恥ずかしい」とコメントを寄せている点も、ファンにとっては微笑ましい見どころの一つです。
原点を感じる大学時代の油彩画
細田監督が金沢美術工芸大学の油絵専攻時代に手がけた作品も数点展示されています。
作品が放つ独自の色彩感覚や画面構成からは、現在のアニメーション作品の作風へと通じる確かな繋がりを感じ取ることができます。

創作の源泉に触れる「細田守の本棚」
また、細田監督のクリエイティビティを形成してきた「本棚」を再現したコーナーも登場。監督がこれまでに多大な影響を受けてきた数々の書籍が展示されており、その創作の源泉を垣間見ることができます。

ライターコメント
細田守作品の豊潤な世界観にどっぷりと浸かることができる、非常に満足度の高い展覧会でした。特に印象深かったのは、中学生時代に制作された初のアニメーション作品。すでに「竜」が登場しており、のちの『竜とそばかすの姫』といった名作へと繋がる原点がここにあったのかと胸が熱くなりました。美術史と紐付けた展示も非常に勉強になり、これからの細田作品を、これまでとはまた違った新しい視点で楽しめそうです。








