市川市動植物園(千葉県)の家畜エリアで、ひときわ大きな存在感を放っている人気者がいます。それが、超特大サイズのホルスタイン、牛の「シグレ」です。おっとりとした優しい佇まいで来園者を癒やしているシグレですが、園の公式Xに投稿された最新の写真が「シマウマに変身したの?」と注目を集めています。白黒のホルスタイン柄のはずのシグレが、なんと体全体に「白黒のシマ模様」をまとっていたのです。
サシバエから身を守るための知恵
シグレがシマウマ柄の服を着ている理由について、園の公式Xでは次のように説明されています。
公式X:「シマウマ?いえ、ウシです。血を吸うハエ(サシバエ)対策にシマ模様の服を着ています。(日本人の研究者がシマ模様には寄ってくるサシバエが少ないことを発見し、2025年イグ・ノーベル賞(生物学賞)を受賞しています。)」

実は、牛たちにとって血を吸う「サシバエ」は、激しい痛みを伴い、食事も喉を通らなくなるほどストレスを与える天敵です。
そこで園が取り入れたのが、2025年に日本人の研究者が発表して世界的な話題となった「シマ模様にはハエが寄ってきにくい」というイグ・ノーベル賞の受賞研究でした。
ただのユニークなコスプレではなく、シグレが快適に夏を過ごせるようにと考えられた、優しさに満ちた対策だったのです。
「カッパかと思ってた!」「おしゃれで勉強になる」納得の声
この最先端のファッションをまとったシグレの姿に、SNS上では驚きとともに、飼育員への感謝のメッセージが続々と寄せられています。
「ずっと気になっていたお洋服の理由がやっと分かりました!教えてくれてありがとうございます」
「雨の日に着ていたのを見たときは、てっきり雨合羽を着せてもらっているのだと思っていました(笑)」
「ハエが牛の匂いではなく、柄で寄ってくるなんて初めて知りました。すごく勉強になります!」
「足元までしっかりガードされていて、まるでブーツを履いているみたいでおしゃれですね」
「イグ・ノーベル賞の大発見をさっそく現場で活かして、シグレちゃんを守ってあげる飼育員さんたちが素晴らしいです」
ハエの攻撃から守られ、快適そうに過ごすシグレ。この夏、市川市動植物園を訪れた際は、パンチくんのサル山だけでなく、この「最先端トレンド」をクールに着こなすシグレの姿も必見ですね。
■市川市動植物園:公式サイト
ライターコメント
ニュースでも話題になったイグ・ノーベル賞の研究成果が、こうして実際の牛舎のサシバエ対策として取り入れられているのは驚きでした。刺されるとかゆいだけではなく、眠れなくなるほどというのはウシさんにとっても大変ですよね。ただでさえ暑くて寝苦しい夏の間、少しでも快適に過ごしてほしいと思います。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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