ハシビロコウの「ささ」と「カシシ」=高知県立のいち動物公園公式Xより

「お辞儀」で伝え合う恋心 高知県立のいち動物公園のハシビロコウ

By - emogram編集部・ゆんち
アニマル

動かない鳥として知られ、その独特の風貌から熱狂的なファンを持つ「ハシビロコウ」。高知県にある「高知県立のいち動物公園」でも2頭のハシビロコウが暮らしており、現在、2頭の距離を縮めるための「同居練習」の真っ最中です。 同園の公式Xで報告されたその様子が、「もどかしい距離感」と話題を呼んでいます。

平和の境界線は「150センチ」 性格の違いが浮き彫りに

同居練習に励んでいるのは、「ささ」と「カシシ」の2頭です。公式Xの投稿によると、営巣行動(巣作りなどの準備)も見られ始めているものの、まだまだお互い近づくことは難しいようです。

公式Xの飼育員の解説によれば、2頭の平和を保つための絶妙な距離は「150cm」とのこと。 この距離を保っていれば、お互いにハシビロコウ特有の挨拶である「お辞儀」をし合い、落ち着いて過ごせるそうです。

しかし、そこからもう一歩でも近づくと、途端にピリッとした空気が流れてしまうのだとか。

ハシビロコウの「ささ」と「カシシ」=高知県立のいち動物公園公式Xより

性格の違いがはっきりと

2頭には、はっきりと性格の違いがあるようです。この150cmをパーソナルスペースの絶対的な境界線として守りたい慎重派の「ささ」に対し、「カシシ」の方は割とずんずんとその境界を越境しようと近づいていくそうです。

この絶妙な距離感に対し、コメント欄には「礼儀正しいからきっと大丈夫」「ささくんがカシシを受け入れてくれるようになるのが良いのかな」と、2頭のペースを温かく見守る声が寄せられていました。

■高知県立のいち動物公園:公式サイト公式X

ライターコメント

「動かない鳥」というイメージが強いハシビロコウですが、心の中では相手を気遣ったり、ぐいぐいアピールしたりと、こんなにも豊かな感情が動いているとは知りませんでした。「150センチ」という具体的な数字に、飼育員さんの日々の細やかな観察が感じられました。カシシのずんずんアピールに、ささがいつ心を開いて150センチの壁をなくしてくれるのか。これからの2頭の恋の行方を、静かに、そして熱く見守っていきたいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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