東京の上野動物園に住む「不動の人気者」といえば、ハシビロコウです。そのハシビロコウをモチーフにした、新しい東京土産のスイーツ2品が登場しました。東京都は近年、大人気のハシビロコウを新名物として前面に押し出す動きを見せており、今回の新土産も、その流れを象徴する一品となりそうです。
黒ごまとバナナ、クールな佇まいの2つの新土産
11月1日に発売された「黒ごままんじゅう」は、漆黒の焦がしまんじゅう生地に香ばしい黒ごまを練り込み、中には濃密な芋のあんを詰めた一品。8個入りで税込み864円、上野動物園内のギフトショップで販売されています。

12月上旬から販売される予定の「もったいないバナナカスタードケーキ」は、Doleの「もったいないバナナ」を使ったサステナブルなスイーツ。
ふんわりとしたスポンジ生地に、バナナ風味のカスタードクリームがたっぷりと入って、4個入り税込み918円です。

パンダなき上野動物園、再び盛り上げようとする動き
ハシビロコウを全面的に「推し」た新商品の背景には、上野動物園を取り巻く今の状況があります。
産経ニュースによると、ジャイアントパンダ2頭が1月27日に中国へ返還されてから、同園は「ゼロパンダ」の状態が続いています。1月こそ前年を上回る28万人超の入園者を記録しましたが、2月以降は5カ月連続で前年同時期を下回り、6月は3割減の17万人弱まで落ち込みました。
金子美香子副園長は「パンダファンはリピーターが多かったので、来園者数などへの影響は大きい」としたうえで、「今いる動物たちで、園の魅力を高めるしかない」と話しています。
地元・上野エリアでは訪日客を中心に活況が続く一方、アメ横センタービルの土産物店ではパンダグッズの種類を絞るなど、「脱パンダ」の動きも進んでいるようです。

「ハシビロコウ推し」は都知事からも
こうした状況の中で、存在感を増しているのがハシビロコウです。小池百合子都知事は今年4月、上野動物園を訪れた際にハシビロコウについて「推し」と発言しています。
また、上野動物園を巡るエリアで新たなPR施策として「ハシビロカート」が運行されるなど、ハシビロコウを前面に押し出す動きが進んでいます。
今回の新土産も、この流れの中で生まれた一品といえそうです。今後、ハシビロコウがどんな形で上野動物園を盛り上げていくのか、注目したいと思います。

■上野動物園:公式サイト
ライターコメント
実は私もハシビロコウ「推し」なので、上野動物園がここまでハシビロコウを前面に押し出してくれるのは、とても嬉しいニュースです。一方で、上野動物園には4羽のハシビロコウがいますが、それぞれどんな性格で、どんな日常を送っているのか、まだあまり伝わってきていません。4羽それぞれの個性や、お互いのやりとりなども、もっとSNSなどで発信してもらえたら…と思います。
<ライタープロフィル>ゆんち
2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。
現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。
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