サントリーホールディングス(HD)の鳥井信宏社長は2日、東京都内で記者会見を開き、新浪剛史会長が1日付で辞任したと発表しました。新浪氏が購入したサプリメントに違法の疑いがあるとして福岡県警から捜査を受け、同氏から「一身上の理由により役職を辞任したい」と申し出があったとしています。同社は「捜査の結果を待つまでもなく、会長の要職に堪えないと判断した」と辞任に至った経緯を説明しました。
鳥井社長はこの日の会見で、新浪氏辞任について「みなさまにご心配、ご迷惑をおかけし、心よりおわびする」と謝罪しました。

2023年4月から経済同友会代表幹事
新浪氏は2023年4月から経済同友会代表幹事。政府の経済財政諮問会議の民間議員を長く務めています。日本では違法性の疑いのある薬物類の輸入に関する情報提供を門司税関(北九州市)から受け、福岡県警が8月22日、東京都内の新浪氏の自宅などを家宅捜索。違法薬物は見つかりませんでしたが、県警は新浪氏から事情を聴き、違法性の認識を含め、刑事責任の有無を慎重に調べています。
SNS上の反応
サントリーHDの新浪会長が辞任したことについて、SNSではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは以下のように分類されました。
主な「批判・失望」の声(68%)
「億単位の年収で何をしているのか」
「捜査を受けた内容があまりに情けない」
「とんでもない話」
主な「疑問・疑念」の声(22%)
「問題があったことを認めている」
「一体どんな背景があるのか」
「単なる個人の買い物の範疇を超えている」
主な「説明責任要求」の声(8%)
「こんな形で辞任するとは」
「企業にとっても大きな痛手」
「行動一つ一つに責任が伴う」
まとめ
今回の分析では、サントリーHDの新浪会長が辞任したことについて「真実を自ら明かす責任がある」「都合のいい時だけマスコミに登場し上から目線のコメントしてきた」と指摘する声が寄せられました。
ライターコメント
サントリー側は、8月26日の臨時取締役会で新浪氏から説明を受け、同28日には新浪氏を除く全取締役・全監査役で議論を行い「全員一致で辞職をお願いしようとなった」と鳥井社長は説明しました。辞任届は9月1日で、新浪氏から受理したとしています。今回の新浪氏の辞任に対しSNSでは、「経済界でも政府の審議会でも大きな存在感をもってきた人物がこうした形で急に消えることは、さらなる混乱を招きそう」と心配する意見もありました。