スイス食品大手ネスレは1日、ローラン・フレックス最高経営責任者(CEO)を同日付で解任したと発表しました。直属の部下と恋愛関係にあり、社内調査の結果、ネスレの行動規範に抵触していたとしています。
フレックス氏は昨年9月1日付でCEOに就任しており、わずか1年での解任となりました。後任には、ネスレのコーヒーブランド「ネスプレッソ」を率いるフィリップ・ナブラティル氏が就任しました。
SNS上の感情
ネスレのフレックスCEOが、直属の部下との恋愛で解任されたというニュースに対し、SNSではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「仕方ない・当然」の声(43%)
「そりゃ解任だわ」
「公私混同は職場の輪を乱すだけではなくトップだと株価にも影響があるから仕方ないね」
「コンプラ厳しい会社は海外の大企業にもある。日本企業でも不倫したら懲戒解雇する会社があるみたいだよ」
「組織は自由ではないから組織たる所以だからな?」
「ダサい。社会的地位に相応しい行動できない人は、現代では、OUT」
主な「 懐疑的・疑問」の声(28%)
「これは解雇の正当な理由とは思えません」
「解任理由が恋愛って表向きなだけで、実際は別の権力争いじゃないの?」
「不倫か否かによるけど、独身同士ならそこまでの処分じゃなくても…」
「でも、もう少し温かい目で見てあげられないものかしらね」
「会社に誰と付き合ってるって開示するの嫌やわ」
主な「共感・理解」の声(19%)
「恋って凄いね、本能だもんね CEOの地位とかどうでもいいって感じなのかな」
「恋愛がキャリアを左右する時代…CEOでも逃れられないか」
「恋は落ちるもんだからな。正直に生きると秩序を守れないことがある」
「人間らしくて良いです」
主な「時代変化への言及」の声(10%)
「昔のように社長が愛妾を囲うなんてことも今の情報社会では、無理です」
「世界の流れはコンプラ重視 人権意識の希薄な日本じゃユルイまま」
「彼女いるの?って聞くのはセクハラだけど、社内恋愛はカミングアウトしないとクビ。人間って面白」
「経営者、芸能人、スポーツ選手……女遊びはリスクでしかない 女遊びしたいなら一般人でいることが一番という時代」
まとめ
今回の分析では、ネスレのフレックスCEOが、直属の部下との恋愛で解任されたというニュースに対し、様々な意見が寄せられました。「社内規定に違反したのであれば解任は仕方ない」「組織のトップとしての責任や株価への影響を考えれば当然」とやむなしとする声が多くを占めました。一方で、「恋愛程度で解任は厳しすぎるのでは」という声のほか、「現代社会ではプライベートと仕事の区別が重要」という指摘、「昔と比べてコンプライアンス意識が厳しくなった」など時代の変化への言及も多く見られました。
ライターコメント
ネスレでは、今回の解任について、社内調査の結果、ネスレの行動規範に抵触していたとしています。ただ、今回の事案が、不倫なのか、独身同士の恋愛関係なのか含め、詳しいことは分かっていません。それだけにSNSでも様々な憶測の声があり、一部に「愛は起こるもの」として、仕方のないものと捉える意見も見られました。