経済同友会は3日、定例記者会見を開き、新浪剛史代表幹事(66)が違法性の疑われるサプリを購入した疑いで自身が警察の捜査を受けたことについて「私は潔白だと考えている」と述べ、代表幹事については「会に委ねる」とし進退についての自身の意向は明らかにしませんでした。会が方針を決まるまで当面は筆頭副代表幹事が代表を務めるとしました。
サントリーHD会長は辞任
警察の捜査を受けたことを巡り、新浪氏は自身が務めていたサントリーホールディングス(HD)会長については、「一身上の理由」とする辞任届を提出し、1日付で辞任しています。
捜査関係者によると、違法性の疑いがある薬物類輸入に関する情報提供を門司税関(北九州市)から受けた福岡県警が8月22日、東京都内の新浪氏の自宅などを家宅捜索しました。違法薬物は見つかりませんでしたが、県警は違法性の認識を含めて刑事責任の有無を慎重に調べています。薬物類は新浪氏の知人が、米国から送ったとみられています。
SNS上の反応
新浪氏が「私は潔白だと考えている」と述べたことについて、SNSではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは以下のように分類されました。
主な「批判的」な声(80%)
「社会的、商業道徳的に許されない」
「他人には厳しく自分には甘い人」
「財界のトップなら李下に冠を正さずが当然」
主な「中立的」な声(15%)
「裁判の行方を見届けるだけのこと」
「はっきり言って人騒がせ」
「大企業のトップの考え方としては違和感」
主な「支持的」な声(5%)
「会社の名誉に関わるため会長辞任は理解できる」
「法律よりも高い倫理が求めらる」
「名だたる歴史ある企業のトップが大麻由来のものなんて手を出さない」
まとめ
今回の分析では、新浪氏が「私は潔白だと考えている」と述べたことについて、「法律に問題なければ会長辞職しなくて良いのでは?」と指摘する声が寄せられました。
ライターコメント
新浪氏は1959年生まれ、横浜市出身。慶応大卒業後、1981年に三菱商事入社し、2002年に43歳の若さでローソン社長に就任しました。2014年にはサントリーHDで創業家以外で初のトップとして社長に就任。経済同友会代表幹事には2023年4月に着任。舌鋒鋭い発言が政財界などに大きな影響を与えてきました。SNSでは「これで日本で名の知れた雇われ社長たちはすべて口ほどでもなかったという結果になった」とぼやく意見もありました。