「注文をまちがえる料理店」
まるで宮沢賢治著の「注文の多い料理店」のタイトルを連想させるようなその料理店は、2017年に一度限りのイベントとして開店しました。

まちがえるが前提
店名だけを見れば「どういうこと?」と思いそうですが、こちらの店は認知症を持つ方々がホールスタッフを担当しました。「まちがえる」ことが前提にあり、お客にもそれを認識した上での来店をお願いしたそうです。
机にわかりやすいように目印をつけたり、食器は出来る限り軽量のものを使ったり、そもそものメニューの数を減らしたり。
その2017年に一度限りで開かれたお店がきっかけとなり、同様の取り組みが全国で広がりつつあります。
調布市のカフェは2周年
その一つである、東京都調布市で月に一度開かれている「注文をまちがえるカフェ」がまもなく「開店」から2周年を迎えます。
この店は、「注文をまちがえる料理店」で取り組みを知った漢那(かんな)亜希子さん(52)が中心となって開店しました。認知症となった父がアルバイトに応募しようとする姿をみて「居場所がほしいんだ」と気付いたということです。
自分の親族が認知症になったらどうしよう、そんな風に考えるのは決して悪いことではありません。こうした取り組みが行われていることを知ることで、支援や理解を進める良い機会となるかもしれませんね。
注文をまちがえる料理店・カフェ公式サイト:http://www.mistakenorders.com/