SHIBUYA109エンタテイメント(東京都渋谷区)は、同社が運営する若者向けのマーケティング研究機関が持つ独自ネットワーク「SHIBUYA109 lab. MATE」に所属する15~24歳の女性401人を対象に2025年10月~11月に実施したアンケート調査に基づく2026年のトレンド予測を発表しました。
今年の「SHIBUYA109 lab.トレンド予測2026」では6部門を対象にトレンドを予測しました。6部門は「カフェ・グルメ」「モノ・コト」「ファッション・ビューティー」「アーティスト」「ヒト」「キャラクター」です。

情報量が多いため、今回の記事は前編と後編とに分けてお届けします。前編は6つのうち「カフェ・グルメ」「モノ・コト」「ファッション・ビューティー」の3つをご紹介していきます。
【カフェ・グルメ部門】来年は「おいしいことが見た目でわかる」ものがトレンドに?
「カフェ・グルメ部門」は、2025年に大ヒットした中華スープ料理「マーラータン(麻辣湯)」や韓国のぷにぷにパン「カムジャパン」に続き、中国や韓国発祥の食べ物に注目が集まっており、「おいしいことが確実に分かる見た目やお店に惹かれる」という傾向が顕著だそう。
それだけに、「見た瞬間においしいと分かる」「失敗しなさそう」という安心感を重視した「うま確フード」がキーワードになっています。

「うま確フード」のほかにも、ボリューム感とビジュアルを楽しめるメニューに加え、具材や組み合わせを自分好みに選べるカスタム系フードが人気になると指摘。とりわけ、大容量でコスパも話題の「デカドリンク」のほか、トッピングが充実したボリューミーな韓国風の「ベーグル」、自身で具材を選んで楽しめる「タコス」や「せいろ蒸し」などの「満足感」と「カスタマイズできる楽しさ」を兼ね備えたフードがトレンドとなりそう。
また、「マカロンシリアル」というミニサイズのマカロンをボウルに盛り付けて楽しむ海外発スイーツや、「sago(サゴ)」という主に東南アジアで食べられるスイーツと牛乳やココナッツミルクをボウルに一緒に盛り付けて食べるグルテンフリーのスイーツなども人気になることが予想されています。
【モノ・コト部門】「少人数」と「オフライン」で楽しめるものが人気になりそうな予感!
「モノ・コト部門」のキーワードは「アテンション・デトックス」(AD)。
情報社会となっている現在ではSNSやコミュニケーションなどに疲れを感じる傾向が強くなっているそうで、最近では不特定多数からの注目を避ける「アテンション・デトックス」が話題となっているようです。
SNSでも「スマホなし旅」などが話題となっているように、デジタル環境から離れて楽しめるものや、モノづくり体験などの「オフライン」かつ「少人数で楽しめること」が来年のトレンドとなりそうです。

近年の「トレカデコ」から派生した推しや世界観を個人単位で楽しめるような「魔法少女界隈」のほか、百均などで購入したお薬手帳カバーをデコレーションして〝推し〟を収納する「お薬手帳界隈」、自身でキーホルダーなどを作成する「3Dプリンターキーホルダー」などのデコ・クラフト系も話題となりそう。
写真や思い出を自分の手で残すアナログ的な要素の「BeReal.ノート」、自身の幼少期をTシャツにするオリジナルTシャツ作成などの「唯一無二」や「自分ウケ」のものが流行るとされています。
また、友人だけのグループなどの閉じた関係性の中で共有するクローズドなSNSアプリ「yope」も話題となりつつあり、流行の兆しです。
このような「見せるため」よりも「自分たちが楽しむため」の体験が支持されていくとしています。
【ファッション・ビューティー部門】平成ブームが止まらない!「平成女児」アイテムに注目!
2000年台に流行したトレンドやカルチャーを指す「Y2K」ブームがまだまだ続きそうな気配はあるものの、徐々に「若年化」してきているため、来年のトレンドは2025年に流行った「平成ギャル」から「平成女児」へと変わっていくことも予想されています。
そのため、2026年は少女漫画の世界観やキャラクター性を取り入れた、かわいさ重視のファッション・ビューティーが注目されそうです。

まるで少女漫画に出てきそうなコーディネートなどを楽しむ「少女漫画コア」やガーリーな服にウエスタンブーツ等を合わせる「カウガールコア」、イベントでアイドルの衣装風コスプレを楽しむ「アイドル衣装コス」などの「かわいい」を重視したファッションにも注目が集まりそう。
プラスチック素材でできた、好きなチャームでカスタマイズが可能な「ジェリーシューズ」のほか、スニーカーとローファーのいいとこ取りアイテム「スノーファー」、おもちゃのような見た目をしながらもきちんと使える「おもちゃコスメ」などの見た目と実用性を兼ね備えたアイテムも人気になる可能性も。
さらに、缶バッジでバッグや服をデコレーションするなど、自分好みにアレンジできるということも重要なポイントとなるという予測もあります。
全体としては、「大人っぽさ」よりも「懐かしい」「自分ウケ」というキーワードが2026年のファッション・ビューティートレンドの軸になりそうです。
まずは前半3部門の紹介となりましたがいかがでしたでしょうか。
来年も、2025年のトレンドに引き続き、韓国や中国のものや、いわゆる「平成回帰」なアイテムに注目が集まりそうですね。
後半では残りの【アーティスト部門】【ヒト部門】【キャラクター部門】をご紹介していきます。
来年のトレンドに乗り遅れないようしっかり押さえていきたいですね!
ライターコメント
各部門を見ていて、まず「こんなに知らないものがあるんだ…!」と素直に驚きました!現在の流行の移り変わりが早くて、全然追いつけていないです(笑)。今回見ていて思ったのは、結構どの部門でも根底に「平成」があるような気がして、なんだか懐かしい気持ちになりました。特に少女漫画コアなど、懐かしさと今っぽさが混ざったスタイルは見ているだけでも楽しいので、いつか自分でも挑戦できたらいいなと思いました。
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