4月17日、突如Xのトレンドに上がった「国語便覧」の文字。
「うっわ懐かしい!」と思った方と「なんだそれ…」となった人に感想は真っ二つに割れたようです。
国語便覧はある年齢層以上にとっては非常に懐かしいのではないでしょうか。
筆者や同僚は高校時代、手に取った経験がありましたが、中には存在を知らなかった同僚も。
そもそも国語便覧って?
「国語便覧」とは、教科書とは別に使う資料集です。
特定の出版社ではなく、様々な出版社から発刊されています。
その中身は、共通してとにかく色々な内容が詰め込まれています。
筆者所有の第一学習社版の国語便覧は「古文・現代文・漢文・表現・言葉」とそれぞれにカテゴリーが分かれています。
その中でもとりわけ便利なのが「表現」や「言葉」にカテゴライズされた時候の挨拶を含めた手紙の書き方やレポートの書き方、敬語の使い方などです。
ほかにも文豪たちの半生などがまとめられていたり、〝資料集〟というには、あまりにも実用的で便利すぎる一冊なのです。
国語便覧は通称で、略称として「便覧」が使われることも多いですが、学校を卒業する際、「便覧だけは捨てるな」とありとあらゆる方々から言われ、それを忠実に守った結果、大学生や社会人になった頃、その言葉を守って良かった、と痛感したものです。
それほどまでに、便覧の中身は日本特有ではあるものの、非常に有意義で実用的な資料ばかりでした。
版元は困惑
便覧が便利すぎることに気づいたものの、既に捨ててしまったという方をはじめ、様々な層に望まれていた国語便覧の再販。
そこで第一学習社(広島市)が4月1日に公式Xで再販を報告したところ、わずか3日で再販分が完売。
それから10日以上経ってのXでのトレンド入りに、第一学習社の公式アカウント(@ daiichi_g)は「国語便覧がトレンド入りですって(困惑)」と投稿するなど、終始、困惑気味のポストを続けていました。
今回再販された分は完売したものの、同社内では「月曜の夕方ごろに再販在庫を準備していこう、という方針」が会議で決まったというポストがありますので、必要としている方は公式Xを注意深く覗いてみた方が良いかもしれません。
第一学習社公式オンラインショップ:https://daiichi-g.jp/