Aぇ! group・佐野晶哉さん

NHK朝ドラ『風、薫る』(74)張り詰めた糸が切れた瞬間、作り笑いの仮面を外したシマケン(佐野晶哉)の言葉と娘の想いに涙

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エンタメ

女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(20)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~土曜午前8時)の第74話が9日放送され、末期がん患者・山本辰治(本田大輔)の死後、看護婦として、人としての正しさに悩むりんに寄り添った「シマケン」こと島田健次郎(Aぇ! group佐野晶哉さん)の優しさに胸を打たれる視聴者が続出。Xではこの日、「シマケン」というワードがトレンド入りしました。

看護婦と人としての「正しさ」に挟まれ苦しむりん

ある日、団子屋で直美に遭遇したシマケンは、直美にりんの様子を尋ねました。

直美は、看護婦と人としての「正しさ」に挟まれ苦しむりんの現状を伝えました。その夜、りんの娘・環(英茉さん)が「小学校に行って、いっぱい勉強して、女学校に行くの」と将来の夢を語りました。その言葉にりんはただ笑顔を見せるしかありませんでした。

山本のことが連想され体が硬直するりん

ある日、りんは新患の宇野(関本昇平さん)から「ありがとう」と感謝されますが、その言葉が山本の「ありがとう」と重なり、恐怖で体が硬直。医師の今井益男(古川雄大さん)から「しっかり押さえて」と指示されても力が入らず、動けなくなってしまいます。

その姿を見た直美は、捨松(多部未華子さん)のもとを訪ね、ある相談をしました。

りんを一冊の本になぞらえるシマケン

直美に促されて一ノ瀬家を訪れたシマケンは、この家の大黒柱として気丈に振る舞うりんを見つめ、自身の仕事である書評になぞらえながら静かに語り始めました。書評家として「売れっ子」のシマケンは、本ではなく、りんという一人の人間を読み解くように、その心の奥底を言葉にしていきました。作品を評するのではなく、りん自身を「一冊の本」になぞらえた語り口は、シマケンらしい励まし方でした。

「この筆者は、元来、明るいタチではあるものの、おそらく辛い時ほど、そうやって歯を食いしばり、顔に笑い顔の面をつけてきたのであろう。『能面ならぬ、おかめの面なり』。おかめは地域によって諸説あって、しこめというところもあるのだけれど、福女とするところも、豊かな美人の象徴というところもある。その面は筆者にとって鎧のようなものであろう。働くため、母でいるため、大黒柱になるため。笑って、笑って…笑って…」

シマケンの言葉に涙するりん

その言葉は、りんが胸の奥に押し込めてきた思いを揺さぶり、シマケンは「でも僕は、そんな面は取ってほしい」と語りかけますが、りんはなおも笑顔を崩しませんでした。すると娘の環がシマケンがりんをいじめていると勘違いして止めに入り、笑顔で「何でもない」と否定するりんに「何でもない時、お母さん、そういう顔しない。夜遅く帰ってきた時とか、疲れてるのにお料理する時とか、お着物を畳む時、私が泣いた時も、そうやって笑う」と口にしました。

その瞬間、張り詰めていた糸が切れたりんは涙を流し、「お腹が痛いの」とごまかします中、シマケンは環とともにりんを励ますようにそっとお腹をさすりました。りんはシマケンと目を合わせ、「大黒柱も悪くないです。お面だって好きでつけてます」と笑顔を見せ、シマケンも泣きながら笑いました。

「りん。看護婦、辞めな」と言い放った直美

そんな中、足と腰を骨折していた宇野が突然胸を押さえて苦しみ始めます。直美から「りん、脈」と声を掛けられますが、りんの手は震え、脈を測ることができません。今井たちが駆け付け、肺気胸が疑われた宇野は一命を取り留めるものの、呆然と立ち尽くすりんの姿は、心身ともに限界まで追い詰められていることを物語っていました。

病院の詰所では、同期の二人が「少し休めば、またできるようになるでしょ」とりんを励ましますが、部屋へ入ってきた直美は「りん。看護婦、辞めな」と切り出し、さらに「りんの事情は患者さんには関係ない。外科看護婦取締として、今のりんには看護婦として働いてもらうわけにはいきません」と厳しい表情で言い切りました。

SNS「この壁を乗り越えてほしい」とりんへの温かいエール続々

『風、薫る』の第74話で、患者の死のトラウマに苦しむりんの姿が描かれた展開に、SNSでは視聴者から多くの反響が寄せられています。

■「笑い顔の面を取って」シマケンの深い優しさに涙腺崩壊:強がって作り笑いを浮かべるりんに対し、本質を見抜いて仮面を剥がそうとするシマケンの言葉や、環と共に痛むお腹をさする「手当て」のシーンに感動の声が殺到しています。ストレートすぎない不器用な言葉選びだったからこそ、りんも涙を流せたのだと、シマケンの圧倒的な包容力に胸を打たれる視聴者が続出しました。

■「よくぞ言った!」直美の厳しい通告に隠された親友への愛:パニック状態のりんに「辞めてもらいます」と告げた直美の決断にも、多くの支持が集まっています。一見冷酷に見えますが、「休めと言っても休まない性格を分かっている」「重大なミスを防ぐため」など、限界を迎えた親友を想うからこその愛あるドクターストップであり、その判断力に敬意を表する声が目立ちました。

■「冷静さと感情の板挟み」医療現場のリアルな葛藤とエール:患者の死に感情移入してしまう人間性と、常に冷静であるべき看護婦という職業倫理の狭間で苦しむ姿に、「人を看る仕事の難しさ」を痛感する声も上がっています。りんに対して、今はしっかり休んで自分を見つめ直し、周りの温かいサポートを受けながら「この壁を乗り越えてほしい」と、今後の復活を強く願うエールが寄せられています。

ライターコメント

第74話で何より印象的だったのは、りんを取り巻く人々の愛の形です。文学的な表現で彼女の「心の仮面」を優しく解きほぐしたシマケンの温かさと、一見冷徹に見えて実は誰よりもりんを守るために「ドクターストップ」をかけた直美の強さ。アプローチは全く異なりますが、どちらもりんを深く愛するがゆえの行動であり、観ていて胸が熱くなりました。この辛い「立ち止まる時間」を経て、りんがどのように自分なりの看護を見出していくのか。明日以降の展開からも目が離せません。

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