女優の見上愛さん(25)が一ノ瀬りん、上坂樹里さん(21)が大家直美というヒロインをそれぞれ演じるNHK連続テレビ小説『風、薫る』(月~金曜午前8時、土曜は1週間の振り返り)の第98話が12日放送され、直美に思いを寄せる軍人の小川吾郎(甲斐翔真さん)から真っ直ぐなプロポーズを受けた直美が、どこか陰りのある複雑な表情を見せたことに視聴者の気持ちも揺さぶられました。
部屋が元のように散らかる反町家
直美が始めた派出看護の「恵風看護婦会」で無償看護をすることになった反町四郎(岡部尚)の家へ行ってみると、部屋は元のように散らかり、妻の登勢(前田亜季)は前よりも疲れた様子でマッチ箱を作る内職をしていました。直美は、汚れた足で家の中を走り回る子供たちに注意しますが、言うことを聞きません。
その日も直美は泊まり込みで看護。翌朝、四郎の症状は治まり、直美が帰ろうとすると、長屋のほかの部屋からも咳が聞こえてきました。
突如、直美を訪れてきた小川
事務所に戻った直美は、反町家の様子を一緒に働く柳田しのぶ(木越明さん)に報告。そこへ小川が突如、訪ねてきました。吾郎が「すみません、約束の日ではありませんが…」と詫びると、しのぶは気を利かせて外出していきました。
直美と2人きりになった吾郎は、直美が持ち帰ったマッチ箱を見て、マッチが好きだと語り始めました。「子供のころ、初めてマッチを家で使った時、簡単に火がついて魔法かと思って」。楽しそうに語る吾郎の姿が直美にはまぶしく映ります。
突然のプロポーズに絶句する直美
かつてマッチ工場で働いていたときの嫌な記憶が上書きされたような気分になった直美は思わず笑ってしまいます。直美は「小川さんは、好きなもの見つけるのが上手ですね」と優しくうなずきます。すると吾郎は「はい、好きです」と切り出し、「直美さんのことが好きです」と続けました。
突然の展開に直美は「えっ?」と絶句。吾郎は「えっ…わかってくれているものと…」と困惑し、「結婚してください」と真っすぐな目でプロポーズし、それに対し、直美は言葉を失いました。
テキパキと反町家で指示をする直美
再び反町家へ看護に向かった直美は「決めました。できることやりましょう」と宣言し、子供を抱えて内職に追われる登勢の負担を減らすため、現実的な知恵を授けました。湯気を立てる代わりに濡らした手拭いを壁に掛け、玄関の雑巾の上で子供たちに足踏み競争をさせることで、埃の舞い上がりを防ぎながら清潔を保つ工夫を伝えました。からし湿布まで用意し、「私が看ているので休んでください」と声をかける直美に、反町夫婦は感謝しました。翌早朝、反町家を出た直美の耳に、近隣の別の家からも激しい咳き込みが聞こえてきました。
その日、家事をしながら、直美は「そうね、病院みたいに清潔にしてたら暮らせないもんね」と語るりんに昔の記憶を明かします。「昔、マッチ工場で働いてたの」。1日中働いてもわずかな額にしかならず、到底生きていけなかった辛い思い出から「マッチを見るのも嫌」と告白しますが、話をしながらその顔には柔らかな微笑みが浮かんでいました。りんから「でも、今、笑ってた…」とツッコまれた直美は、「前に、マッチは、火がつく魔法だっていってる人がいて…。変な人って思っただけ」と語り、マッチに静かに火を灯しました。
最近、訪問してこないシマケンを寂しがる環
りんはまた仕事で看護に出ることになりました。娘・環(英茉さん)から「小春日和」という言葉について聞かれ、読み方と意味を教えます。そんな母を環は「シマケンさんみたい」と言いました。りんが「え、そうかな?」と返すと、環は「最近来ないの」とさびしそうにしました。そんな「シマケン」こと島田健次郎(Aぇ! groupの佐野晶哉さん)は悶々としながら部屋で「とんび」を飛ばしていました。
その頃、直美は、吾郎からのプロポーズと、「すみません」と言ってしまったことを思い出していました。
SNSは直美と小川の結末を案じる声多数
『風、薫る』の第98話の放送に対し、SNSでは視聴者から様々な反響が寄せられています。
ライターコメント
吾郎さんのマッチを「魔法」というピュアな言葉が、直美のつらいマッチ工場の記憶をふわっと溶かしてくれたシーンには思わず胸が熱くなりました。それだけに、プロポーズに対する「すみません」という返答が切なく感じました。直美は自分の生い立ちや仕事への使命感から、幸せになることにまだブレーキをかけているのかもしれません。一方で、出番が減ってすっかり環ちゃんから心配されているシマケンの恋の行方も気になるところです。それぞれの想いがどう交錯していくのか、明日の放送も目が離せませんね。







