農林水産省は12日、全国のスーパーで4月28日~5月4日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が4214円だったと発表しました。過去最高値だった前週より19円安く、18週ぶりに値下がりに転じました。政府備蓄米の放出の効果がようやく表れ始めたとみられます。
ただ、前年同期と比べなお2倍の高水準で、継続的な値下がりにつながるかどうかが今後の焦点となります。
JA全農が売り渡し
備蓄米は政府から放出の大半を引き受けた全国農業協同組合連合会(JA全農)が卸売業者への売り渡しを進めています。
農水省は全国のスーパー約1000店舗の販売データを2022年3月以降で集計し、2024年夏から毎週公表しています。
今回、コメ価格が18週ぶりに値下がりしたことに対して、SNS上では多くの投稿が行われました。
SNS上の感情
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- 「怒」(約6.5割)
- 「哀」(約2.5割)
- 「喜楽」(約1割)
主な怒哀の声(約9割)
<怒りの声>
「たったの19円。本当に下がるのか」
「農水省も全農も下げる気ゼロ」
<哀しみの声>
「高齢者の方を見ると本当に切なくなります」
「脱米飯の食生活にシフトし始めている」
まとめ
今回の分析の結果、コメ価格が18週ぶりに値下がりしたにも関わらず「JAが下げる気ないもの、下がる訳がない」など、批判的な反応が全体の約9割を占める結果となりました。
ライターコメント
江藤拓農林水産相は13日の記者会見で、コメの店頭価格が18週ぶりに値下がりに転じたことに関し「一つの変化なので歓迎したい」と述べた一方、依然として前年同期の約2倍の高値で推移していることを踏まえ「消費者が大いに評価する水準にはない」とも語りました。価格の高騰に、国民の怒りはしばらくおさまりそうにありません。