大阪府知事の吉村洋文氏(49)が6月8日、Xの公式アカウントで、大阪府が大阪・関西万博の会場に府内の子供たちを学校単位で無料招待する「子ども招待チケット」に関して投稿を行いました。
投稿で吉村氏は「大阪府から万博子供招待チケットを受けたが、行けない子供達もいる。通う学校が校外学習で行かない。経済事情や仕事の事情で、家庭で行きたいけど行けない」と指摘。その上で、「万博チケットを小さな手に握りしめ、『万博行きたいな。楽しそうだな。自分は無理か。』そして閉幕を迎える。 ちょっと待て。なんとかする」とつづり、現状に手を打つと宣言しました。
大阪万博の子供招待チケットについて
大阪府は、府内の小中高生向けに万博の入場券の配布を行っています。
教育庁から各学校を通じての案内となっており、学校団体で来場しない場合や当日欠席の児童・生徒への入場券の配付については、各学校を通じての案内となっています。
このほか、府内在住の4・5歳児や府外の小・中・高等学校等に通う児童・生徒は、申請サイトから申請とのことです。
このチケットを巡っては、割り振られた学校が、校外学習で行かないケースについては、そのための申請が必要なうえ、交通費や親のチケット代は支給されないことから、依然として万博を訪れることができない子どもも多くいる状況です。このため、ネット上ではこの制度に対し、さまざまな意見が寄せられている実態もありました。
SNS上の感情
今回、吉村氏がX上で現在の制度について「なんとかする」と投稿したことに対し、Xではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
- 「怒」(約4.5割)
- 「哀」(約2割)
- 「喜」(約3割)
- 「楽」(約0.5割)
主な「怒哀」の声(約6.5割)
「無料招待と言うのなら交通代の負担もしてあげて!!」
「初めから学校で行く場合のバス代を大阪府が負担すれば済む話やってん」
「行きたくもないチケット受ける学校の気持ちもわかれよ。USJ招待チケットなら学校も子どもも喜んで行くで」
「なぜ万博チケットは勝手に配る?そっちの都合でしょ」
「万博に本当は行きたいのに、家庭の事情で言い出せず我慢している子もいると思います」
「家庭で行きたいけど、行けません」
「招待チケットを握りしめて帰ってきた小学生組にはその旨を伝えて、謝りました」
主な「喜楽」の声(約3.5割)
「オオォォォ(゚ロ゚*)(゚ロ゚*) 吉村さんの『なんとかする』が出た」
「子供達の小さな声を、忘れずに拾い上げてくださり有難うございます」
「見ててわたしは直接関係ないけどすごいワクワクする」
「絶対にしょんぼりさせたらあかんで︎( ‘ω’)و✧ 頼りにしてます(°∀° )カッコイイ」
「男気がすごいです」
「ホンマになんとかしはるから凄いし、見ててわたしは直接関係ないけどすごいワクワクする」
「子供達に見せたくて、開幕目指して吉村知事や関係者の皆さんが懸命に作り上げた万博は」
「行けると分かったら、嬉しいでしょうね」
まとめ
今回の分析では、「怒り」や「哀しみ」の反応が6割超と多くを占めた一方、吉村氏の意気込みや今後への対応を期待したポジティブな声も少なからずありました。万博招待チケット問題については「交通代の負担もしてあげて」などの声のほか、「家庭で行きたいけど、行けません」と指摘する声も寄せられており、さまざまな家庭の事情に配慮して欲しいという反応もありました。
ライターコメント
今回の吉村大阪府知事の投稿には、執筆時点で750件以上のコメントがついており、投稿内容に対する注目度の高さが伺われました。コメントの中には、具体的な問題を指摘する意見のほか、関西弁で「万博に地元の子供たちが全員いけること」ことを強く期待する声も多く、地元の人たちの子どもへの愛と、万博を盛り上げていきたい気持ちも強く感じました。2025年という年に、大阪で開かれた「万博に行ったんだ」という記憶を、少しでも多くの子供が持てるとといいなと改めて思った次第です。