学歴詐称の疑いが指摘されている静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)は31日夜、市内で自身の進退に関する記者会見を開き、「公約を実現することを改めて約束したい」と述べました。これまでに辞職と出直し市長選への立候補の意向を表明していましたが、これを撤回した格好です。
田久保氏は市の広報誌などで「東洋大卒」と自身のプロフィルを紹介しましたが、実際には除籍されていました。
市議会は地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)を設置し、広報誌で紹介した経緯などを調べるため職員らへの証人尋問を実施。田久保氏にも出席を要請しましたが「回答が事実上不可能な内容を含んでいる」などとして拒否、市職員に示した「卒業証書」とされる文書の提出にも応じていません。
百条委では田久保氏と市民活動を共にした知人が証人尋問に出席し、「(大学)卒業はしていないと本人から聞いていた」と述べていました。
SNS上の感情
田久保氏が辞職の意向を撤回したことに対し、SNSではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対してSNSに寄せられたコメントの感情を独自に分析し、ポジティブとネガティブの比率を割り出しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
主な「ネガティブ」の声(83%)
「メンタル強すぎ」
「面の皮が厚い」
「市民なめられてる」
「私文書偽造」
「やめるのやめた」
「最後の悪あがき」
主な「ポジティブ」の声(17%)
「学歴で選ばんやろ。実績を元に」
「学歴なんてどうでもいい」
「建設族に負けずに頑張って」
「選挙して多額の税金使う」
まとめ
今回の分析では、田久保氏が辞職の意向を撤回したことに対してネガティブな反応が大多数を占めており、市長の辞職意向の撤回を批判、非難する声が多く見られました。一方で、市長の政策実績を評価し、学歴詐称よりも実績を重視すべきだという少数の意見も存在していました。
ライターコメント
田久保氏は元伊東市議で、5月の市長選で初当選しました。学歴詐称の問題を巡っては、市議会が7月7日、辞職勧告決議を全会一致で可決。また、報道各社が依頼した市長選の経歴調査票に大学卒業と記入したとされることについて、田久保氏に対する公選法違反罪の告発状を県警伊東署が同28日に受理していました。今回の辞職意向の撤回に対し、SNSでは「学歴なんてどうでもいいこと、一言謝れば済んだのにね」という意見も見られました。