広陵高校=広島市安佐南区

暴力事案の広陵高「出場判断変わらず」にSNSは批判の嵐

By - emogram編集部
喜怒哀楽

第107回全国高校野球選手権大会に出場する広島県代表・広陵の硬式野球部の部内で暴力事案があった問題について、同校は6日、文書で見解を明らかにしました。それによりますと、今年1月に2年生部員(当時)4人が個別に1年生(同)の寮の部屋を訪れ、胸や頰をたたくなどの暴行に及びました。4人はすでに被害生徒に謝罪、被害生徒は3月末に転校したとしています。

日本高野連は6日に出した声明で、これまで広陵側から報告を受けていた内容以外に新たな事実がないとして広陵の大会出場の判断に変更はないとしており、広陵は7日の第4試合に出場します。

「新たな事実は確認できず」

SNS上では加害部員らによるほかの行為があったとの情報も拡散されているが、同校は「関係者から聴取した結果、新たな事実は確認できなかった」と説明しています。

同校によりますと、暴力事案は今年1月22日に同校の寄宿舎(寮)で発生。2年生部員が1年生部員の部屋を個別に訪れて、胸をたたく▽頰をたたく▽腹部を押す▽廊下で胸ぐらをつかむ-という暴行にそれぞれ及んだとしています。

被害生徒の保護者からは「学校が確認した事実関係に誤りがある」との指摘を受ましたが、同校はSNSで取り上げられている情報も含めて改めて部員に確認し「新しい事実はなかった」としました。

同校は事案を把握した当日に広島県高野連に一報を入れた上、2月14日に改めて県高野連に報告書を提出。3月に日本高野連から厳重注意の処分を受けています。

SNS上の感情

暴力事案が発生した広陵が7日の第4試合に予定通り出場することについて、SNSではコメントが相次ぎました。

emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。

感情分析の結果は以下の通りです。

主な「怒り」「哀しみ」の声(93%)

「加害者に誹謗中傷とは?被害者からは聴取も寄り添うこともせず出場変えないって何?」

「広陵高校が全てを報告していない可能性が高いのに何で調査しないの?」

「被害者が転校させられてるのに加害者は甲子園出場って正義はどこ?」

「一部の都合で真実を隠蔽するなんて教育者として最低じゃない?」

「過去に同じことで出場停止になった学校はどう思うの?不公平すぎる!」

「被害届出されてるのに何も変わらないって高野連は何考えてるの?」

「加害者側の話だけ聞いて判断って一方的すぎるでしょ!」

「暴力事件を起こした部員が堂々と甲子園に立つとか信じられない!」

まとめ

今回の分析では、学校側や高野連の対応に強い疑問や怒りの声が相次いでいます。被害者側の声が軽視されている印象を受け、加害者側の主張だけを基に判断が下されていることへの不満も目立ちます。また、過去の類似事案では厳しい処分があったのに、今回は出場停止などの措置がないことへの公平性への疑問も多く見られます。

ライターコメント

広陵高校は大会3日目の7日、18時45分に開始予定の第4試合で旭川志峯(北北海道)と対戦します。騒動のさなかで球場はどういう雰囲気になるのでしょうか。ただでさえプレッシャーの大きい甲子園の舞台で、それぞれの高校の球児はどういった心境でプレーするのでしょうか。SNSでは、18時45分開始という時間帯も念頭に「プレー以外でも選手や関係者、スタンドの応援団1人1人の表情や行動が細かく注目される」といった懸念も数多く寄せられていました。

>甲子園出場・広陵の暴力事案がXで拡散にファン騒然

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