第107回全国高校野球選手権大会第14日は21日、甲子園球場で準決勝が行われ、第一試合で日大三(西東京)が県岐阜商に4―2で勝って23日の決勝へ進みました。
日大三は八回に追い付いて2―2でタイブレークの延長戦に入り、十回に2点を勝ち越しました。過去2度優勝の日大三は14年ぶり3度目の決勝進出となりました。
日大三は背番号1の近藤投手が好救援
日大三は、1-1の四回1死二、三塁のピンチから2番手で登板した背番号1の近藤優樹投手(3年)が6回⅔を1安打1失点に抑える好救援。「どんな場面を任されてもしっかり抑えようという気持ちで投げました」と汗を拭いました。
打っても1-2の八回に同点打を放ち、タイブレークの十回に勝ち越し打をマーク。投打でチームをけん引し「(打撃は)正直、チャンスの場面で自分にはまわってきてほしくないと思っていた。しつこくというのをイメージして打席に入りました」と笑顔を見せました。
ピンチの場面でも笑顔を浮かべ、相手のアルプス席から聞こえてくる応援曲を口ずさみながら投球。「(相手への)声援がすごかったけど、自分の応援だと思って投げて、すごく楽しかったです」と頼もしく語りました。
甲子園大会での東京勢と岐阜勢の対決は過去6度(春2度、夏4度)あり、東京勢は一度も勝ったことがありませんでしたが、7度目の正直で初勝利。負のデータを覆しました。
快進撃の県岐阜商、決勝進出ならず
一方、敗れた県岐阜商は決勝進出とはなりませんでした。10回164球の熱投を見せた柴田蒼亮投手(2年)は試合後、「チーム全員が助けてくれてここまで投げることができた」と話し、常にマウンドでは笑顔を絶やさなかったその目から涙がこぼれました。
一回に連打で先制を許すも崩れませんでした。失点後、バッテリーを組む小鎗稜也捕手(3年)から「5回まででいいから、全力で投げてこい」と声を掛けられて開き直りました。同点に追いつかれた八回もなお1死一、二塁のピンチで踏ん張って逆転を許さず。九回も走者を背負いながら144キロ直球で三振を奪って無失点で切り抜けるなど、勝利のため奮闘しました。

SNS上の感情
準決勝第一試合の日大三と県岐阜商の一戦に対しては、SNSでも多くのコメントが寄せられています。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
日大三への主な「応援」の声(53%)
「日大三高、決勝おめでとうございます\(^o^)/”」
「決勝が楽しみです!」
「日大三高に是非優勝して欲しいです」
「日大三高頑張れ👍」
「日大三高の皆さんおめでとうございます😊 決勝も頑張ってください!」
両チームに対する主な「感動した」という声(27%)
「熱い試合でしたね 両校素晴らしかった 笑顔も素敵でした😄」
「熱戦が多すぎる!ナイスゲーム!」
「白熱した名勝負をありがとうございました!」
「甲子園って本当に感動する瞬間が多いね🥹」
「甲子園、やっぱりドラマがあるなぁ」
県岐阜商に対する主な「共感」の声(15%)
「県岐商も惜しかったな」
「県岐阜商、残念でしたね」
「延長タイブレークまで持ち込む力、さすが県岐阜商。敗れてもなお誇れる戦いだったと思います」
「よくここまで勝ち残った!県岐商のみんなお疲れ様でした」
「この夏の県岐阜商の勇姿は忘れません!ありがとう😭」
審判に対する主な「批判」の声(5%)
「名門優遇ジャッジとか被災地優遇ジャッジいい加減やめませんか?」
「延長での一塁クロスプレーについて誤審の声が上がっています」
まとめ
今回の分析では、県岐阜商との熱戦を制して決勝にコマを進めた日大三に対する応援の声が過半数以上を占めました。また、快進撃でここまで勝ち上がってきた県岐阜商を称える声も数多く寄せられていました。一部に審判のジャッジに対する批判の声もありました。
ライターコメント
県岐阜商の2年生エース、柴田投手は、これまで支えてくれた3年生の姿に「みんな勝負強くて、ピンチの時も助けてくれた。県大会からここまで来れて感謝しているし、尊敬する人ばかり。頼もしい先輩です」と感謝を口にしました。最上級生になる来年に向けて「気を引き締めて、次は全国制覇できるように、失点しない、勝たせるピッチャーになりたい。今の3年生にも応援に来てもらって、恩返しがしたい」とリベンジを誓いました。その県岐阜商を破った日大三は23日に決勝を戦います。果たして、どんな試合を繰り広げてくれるのでしょうか。筆者も楽しみです。
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