京都の老舗企業が1965年に「あぶらとり紙」の表紙デザインとして誕生させ、長年親しまれてきたロゴマークを60年ぶりに刷新します。
二頭身キャラ「よじこ」に
化粧品・雑貨販売などを手掛けるよーじやグループ(京都市下京区)は26日、「みんなが喜ぶ京都にする」をコーポレートスローガンに、リブランディングを実施するとと発表しました。
その一環として、これまでのあぶらとり紙の表紙に手鏡に映る京美人をデザインしたロゴをリニューアルし、60年前に誕生した京美人を「よじこ」と名付けて、新たに二頭身のコーポレートキャラクターとして誕生させたそうです。
デザインは、Suica(スイカ)のペンギンなどで知られる人気イラストレーターの坂崎千春さん(57)が担当しました。
よーじやとあぶらとり紙
よーじやは、1904年に「國枝商店」として創業、舞台化粧道具の商いをはじめ、1921年(大正10年)にあぶらとり紙事業をスタート。1965年から、手鏡に映る女性がロゴマークになり、これまでよーじやの顔として活躍してきました。
そして、よーじやグループ創業120周年を機に、ついに京美人の女性は「よじこ」と命名されたとのことです。
おでかけもしたいし、京都をもっと知りたい、という思いから、ときどき手鏡から抜け出してみることにした「よじこ」。
よーじやグループが目指す「みんなが喜ぶ京都にする」ために、親しみやすく身近な存在に感じていただけるコーポレートキャラクターとして育てていくということです。
今回のロゴリニューアルに、同じ京都で老舗の京つけもの西利の広報室Xアカウントは「どんな『よじこ』でも京美人には変わりなし。引き続きよろしくお願いいたします」とコメント。
京都にある佛教大学の公式アカウントからも「よじこおおおおお。引き続きよろしくお願いします」とコメントがあるなど、京都を大切にする地元の仲間から温かいコメントが寄せられていました。
旧来デザインも引き続き使用
今後も、「元祖」ともいえる、旧来の手鏡に映る女性のデザインは、あぶらとり紙を中心とした商品や店頭など、よーじやブランドの象徴として、引き続き大切に使用していくとのことです。
今後、新しい「よじこ」デザインの文房具や雑貨アイテムの発売や、リブランディングを記念したコーポレートムービーも公開されるということです。
伝統と新しさの入り混じるようじやさんでお買い物するために京都に行きたくなってきます!