女優の高石あかりさん(22)がヒロイン松野トキを演じるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」(月~土曜前8・0)の第26話が3日放送され、経歴詐称疑惑が浮上している松江中学の英語教師、錦織友一(吉沢亮さん)に対し、視聴者からさまざまな反応が寄せられました。また、この日初登場した借金取りの森山銭太郎(前原瑞樹)のほか、雨清水三之丞(板垣李光人さん)らしき人物の登場に、SNS上では大きな注目が集まりました。
ヘブンが初めて登校し生徒の前で授業
松江中学の英語教師として来日した新聞記者のヘブンが初めて登校し、生徒の前で授業を行いました。生の英語に初めて触れた生徒たちはヘブンが話す言葉を聞き目を輝かせます。通訳を務める錦織もその様子に一安心。ヘブンを日本に招いた島根県知事の江藤安宗(佐野史郎さん)に報告しました。
江藤は、ヘブンが早速生徒の心をつかんだと聞き、「ワオ!」と大喜び。「島根の未来に一筋の光が差したかもしれんのう」と手応えをにじませました。
秘密は伏せたまま…
しかしヘブンが英語教師ではなく、新聞記者であるという秘密はまだ伏せたままです。錦織は「しかし…心臓に悪いです。いちいちハラハラするといいますか、経歴のことも含め…」と顔を曇らせました。すると江藤は「そげなことがよう言えるのう」と返し、「私だって、あんたのことで似たような思いをしちょうけんね!知れたもんだわ!」と言い放ち、それに対し錦織は何も言えず、ただ頭を下げるしかありませんでした。
錦織の初登場は第17回(10月21日放送)。松江随一の秀才で「大盤石」の異名を持つ錦織は、家が貧しく、また体も弱かったため、中学を中退し、無資格で教師をしていました。
キチンと中学校教師の資格を取るために上京し、そこで前夫の銀二郎(寛一郎さん)を追って東京にやってきたトキと出会いました。教師資格の検定試験で全科目合格すると、錦織はゆくゆく帝大卒業の資格も得られ、校長にもなれるということでした。
トキとの再会は第21話
トキがそんな錦織と再会したのは第21回(同27日放送)。錦織と会うのは4年ぶりで、ヘブンを出迎えるため、船着き場に来ていた錦織はトキのことを「銀二郎の妻」として覚えていました。再会に感動したトキは「試験の方は…?」と尋ねました。錦織は「試験?」と言った後、「よう覚えちょるなぁ…」と困惑しながら「まあ一応は…」と返し、少し気まずそうな素振りを見せました。
また第23回(同29日放送)でも不穏なやりとりがありました。ヘブンをうまくコントロールできない錦織に江藤が「頼むよ、危ない橋を渡ってまで、私は君をこの島根に呼び戻し…」と言いかけたとき、錦織は食い気味に「承知しております」と返していました。
銭太郎が初登場
今回の放送では、終盤に銭太郎が初登場しました。銭太郎は「邪魔するぞ~! おいコラ~ぁ!」と言いながらズカズカと松野家に入っていき、「毎度、松野さんだね」と声をかけました。
トキの母、フミ(池脇千鶴さん)は「毎度って、はじめましてですが?」と困惑しますが、銭太郎は「いいや、毎度なんだが。森山っていえばわかるがね?」と返し、自分が借金取りの善太郎の息子だと自己紹介しました。
善太郎が急死したために自分が来たとし、「おやじが死ぬ前に言っちょってねぇ。もっと厳しく取り立てるんだったと。顔のわりに気が優しい男だったけん。だけん! これからは親父の分まで厳しくいくけん、あるだけ出せぃ!」と語気を強め、家のなかを物色しはじめます。そして目ざとく金を見つけると、「それは今月の店賃でして」とすがるフミを無視し、「だけんどげした!」と一喝。
トキたちに「あと、もっと働けえだが!」と嫌味を言い放ちました。祖父の勘右衛門(小日向文世さん)はその不遜な態度に「無礼者」と激怒。銭太郎は「無礼者はどっちだが! 借りた金返さんとのんきに隠居しちょる方が無礼だが!」と言い返しました。この一言で松野家は大騒動に。4人で大モメになるいつもの「松野家新喜劇」が展開されました。
松野家をのぞく人物
そんな松野家の様子を家の外からのぞく「人物」がいました。トキの幼なじみである野津サワ(円井わんさん)が気になって「松野さんに、ご用ですか?」と声をかけましたが、その人物は何も言わずに下を向いて逃げ出しました。顔はシルエットが一瞬映っただけではっきり見えず、確認できたのは彼の背中だけでした。
このシーンに視聴者はSNSで「あれ、三之丞?」「今の三之丞サマではございませんでしたか?」「逃げたのは三之丞くん?」などと反応、雨清水三之丞(板垣李光人さん)ではないかという声が相次いでいました。
松江から出て行った三之丞
三之丞は、松江随一の名家だった雨清水家の三男坊です。トキの2歳下で、兄が家督を継いだため、自身は特に役目がなく、ずっとほったらかしにされていました。雨清水は明治維新後、機織り工場を始め、没落士族に手を差し伸べようと尽力してきたが、不況により家督を継いだ長男が出奔。当主の傳(堤真一さん)が資金集めに奔走しましたが、うまくいかず、志半ばで病に倒れそのまま天国へと旅立ちました。
その後、工場は閉鎖となり、妻のタエは正真正銘のお姫さま育ちで何もできず、傳を亡くしたあと、武具などをすべて処分して松江から出て行きました。以降、タエや三之丞についての描写は一切なく、視聴者の間では彼らを心配する声があがっていました。
SNS上の感情
ばけばけ第26話の放送に対し、SNS上では多くのコメントが寄せられています。
emogram編集部では、今回の放送回に寄せられたSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは以下のように分類されました。

主な「ポジティブな感想」(52%)
「ヘブン先生の授業が始まりました。生徒たちの心を一気につかみました」
「サワちゃんが何年もかけて自分の夢を叶えた。おめでとう!」
「トミーさんの朗読、すごくいいよねえ 声がいい」
「髙石あかりさんの演技が素晴らしい〜✨✨✨」
「この朝ドラ全員魅力的だな〜」
主な「情報共有」の声(25%)
「ヘブン先生が教鞭をとる松江中学校の外観でのシーンは、近江八幡市立八幡小学校で撮影されました」
「髙石あかりさんとトミー・バストウさんが表紙の『ばけばけドラマガイド』、Amazonで注文受付が始まってた」
「借金取りの森山銭太郎(もりやま ぜにたろう)が登場!演じるのは前原瑞樹さんです」
主な「キャラクターに関するコメント」の声(23%)
「錦織さん、何か問題を抱えてるのかな。知事の言葉がすごく気になる」
「ウメちゃんは奉公人だし、よほど酷くならないと医者には連れていってもらえないんじゃないだろうか」
「『名前「銭太郎』って…www さすがに生まれた時から借金取りを運命付けられすぎてないか」
まとめ
今回の分析では、ばけばけ第26話の放送に対し、視聴者の反応は概ね好意的で、ヘブン先生の英語授業デビュー、錦織の過去に関する言及、銭太郎の登場などの展開についてコメントしており、 ネガティブな反応は見受けられませんでした。
ライターコメント
この日の放送での、江藤と錦織の会話を受け、SNSでは「錦織さん、やっぱり何か資格に問題が…?」「どんな弱みを握られてるのよ錦織さん、経歴詐称てこと?」「錦織さんにどんな秘密が…?」などの声が続々と寄せられていました。一方で、この日が初登場となった銭太郎演じる森山さんが、「ひよっこ」「舞いあがれ!」「らんまん」に続き4作品目となることから、SNSでは過去の登場キャラクターに言及しつつコメントする人も多く見られました。
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>【第24話】NHK朝ドラ「ばけばけ」錦織&ヘブンの〝下ネタ誤解劇〟がトレンド入り、視聴者「朝から声出して笑った」
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