第48回日本アカデミー賞の授賞式が3月14日、東京都品川区のグランドプリンスホテル新高輪で開かれます。
よく目にも耳にする日本アカデミー賞は、どういう経緯で設けられた映画賞なのでしょうか?
「日本映画人による日本映画人のための日本映画の祭典を」
こんな信念の下、米国のAcademy of Motion Picture Arts and Scienceの正式許諾を得て、日本アカデミー賞協会は発足しました。
1978年に、米国と同様に映画人が優れた映画を選ぶ映画賞として日本アカデミー賞が誕生、それから48回目を数える今回の日本アカデミー賞では「クリエイティブ貢献賞」と「主題歌賞」の2部門が新設されました。
これまでの日本アカデミー賞にも「撮影賞」「照明賞」「美術賞」「音楽賞」を始めとした裏方や技術スタッフ陣、映画音楽を称える賞は常設されていましたが、今回新設された2部門は、より専門的、具体的に評価をする部門となります。
「クリエイティブ貢献賞」は、「映画製作の現場を支える多様な職能に従事する方のうち、2024年の選考対象作品に携わり、顕著な活躍を示した技術者・技術チームを称えるもの」を対象としています。今回、同賞を受賞したのは、映画「ゴールデンカムイ」で装飾を担当した大庭信正さん、松本吉正さん、柳澤武さんの3人。

それから映画「ルックバック」原動画スタッフの8人が受賞することも発表されています。
同時に新設される「主題歌賞」は、「映画に顕著な貢献をもたらしたアーティストに対し与えられるもの」と定義され、最初の受賞はMrs. GREEN APPLEの「Dear」です。

今回の「Dear」に限らず、様々な作品に寄り添った楽曲を提供することに定評のあるMrs. GREEN APPLEの受賞は、誰もが納得するのではないでしょうか。
作品本編だけでなく、技術チームや音楽などにもさらに注目が集まる日本アカデミー賞。
来年以降も様々な部分に光が当たり、素晴らしい作品や技術に出会えることを楽しみにしたいですね。