政府が備蓄米を7月まで毎月10万トン放出検討もSNSはネガ反応「意味がない」「中抜きたくさん」

By - emogram編集部
ポジ・ネガ

政府が、価格の高止まりが続いているコメ価格の安定に向けた「備蓄米」の放出について、5月~7月まで毎月10万トンの供給を続ける方向で検討していることが14日、明らかになりました。

供給量の拡大で価格を引き下げる狙いですが、流通が滞っており、今回の備蓄米放出によって、どれだけ値下げの効果が出るのかに注目が集まります。

政府は今年4月、コメが品薄になる夏まで備蓄米の放出を続けることを決定しました。5月以降の量は市場の状況を踏まえて判断するとしていましたが、4月と同量の10万トンを維持する方向です。

コメ価格は前年同期2倍の水準

農林水産省は12日、全国のスーパーで4月28日~5月4日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が4214円だったと発表。過去最高値だった前週より19円安く、18週ぶりに値下がりに転じましたが、前年同期と比べなお2倍の高水準が続いています。

SNS上の感情

今回、政府が備蓄米の放出する方向で検討していることが明らかになったことを受け、SNS上では多くの投稿が行われました。

emogram編集部では、このニュースに対するSNS上の感情を独自に分析しました。

感情分析の結果は以下の通りです。

  • ネガティブ(約8.5割)
  • ポジティブ(約1.5割)

主なネガティブの声(約8.5割)

「中抜きたくさんできそうですね」

「政府が放出しても、卸(ほぼ JA )が買い占めて止めてるのでは意味が無い」

「次はJAじゃなくイオンに卸してください」

「国が安く買って、農協が高く売る」

主なポジティブの声(約1.5割)

「価格も早く〝平和モード〟に戻ってほしい」

「10万トンの米が動くスケール感、もはやRPGのイベント」

まとめ

今回の分析では、政府が備蓄米の放出する方向で検討していることに対して、約8.5割がネガティブな反応を示しました。主に流通の問題点、JAの役割、政府の対応への批判などの意見が多く見られる一方、ポジティブな意見は約1.5割とわずかでした。

ライターコメント

政府は、備蓄米の放出により、供給量拡大で価格を引き下げる狙いですが、流通が滞る中で値下げの効果がどの程度出るのかは不透明な状況です。主食のコメの高止まりが続く中で、チルドの焼きそばやうどん、パンなどの売れ行きが伸びているといいます。既に脱米飯の動きがあらわれつつある中、今回の施策がどこまで効果を発揮するのかが今後の焦点ですが、多くの人はその効果を疑問視しているようです。

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