「ラーメン二郎」府中店が公式Xで「お食事は『最大』で20分以内にお願いします」と投稿したことが物議をかもしていることについて、同店は7日、Xを更新し、「食事は20分以内」という投稿内容を謝罪しました。
投稿では、「ラーメン二郎府中店 SNS担当者です。今回のお騒がせした件についてお詫び報告させて頂きます。大変申し訳ありませんでした」という一文とともに、書面をアップしました。
ラーメン二郎 府中店 SNS担当者です。
今回のお騒がせした件についてお詫び報告させて頂きます。大変申し訳ありませんでした。 pic.twitter.com/uUVO04MTNj
— ラーメン二郎 府中店【猛暑に効く赤いダイヤ】 (@jiro_fuchu) July 7, 2025
「今回の張り紙、それのSNSへの投稿、そこでのリプライによる厳しい言葉など使い、ラーメン二郎は怖い店だ、高圧的な店だと誤解させる結果となり、お客様、二郎関係者、多方面にご迷惑と不快感をもたせてしまい、大変申し訳ありませんでした。深く反省しております」と陳謝。その上で「まず店頭の20分制限の張り紙は無くしました。そしてそれに関わる投稿も削除しました。そして今後はSNSへの投稿は府中店店主が発することにします。改めてですが、今回の発言、大変に失礼しました」と記載しました。
SNS上の感情
ラーメン二郎府中店が「食事は20分以内」という投稿内容を謝罪・撤回したことを伝えるニュースに対し、SNSでは投稿が相次ぎました。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上の感情を独自に分析しました。
感情分析の結果は以下の通りです。
主な「怒り」の声(45%)
「二郎系ってトラブルが多いイメージだけど どこか『こっち(店)が上』の感覚ですね」
「客を客として見ていない結果の投稿なんだろうなぁ。回転率高くして効率よく稼ぎたいから」
「上からくるからなんだよな。どっちが上とか無いはずなのに」
「怖い店だ、高圧的な店だと誤解させるってそもそも高圧的なレスバしてたよ」
「『お召し上がり後は、速やかにお待ちのお客様に席をお譲り下さい』じゃないかな…」
「なんでゆっくり食事したらいけないの?」
「内心ダラダラ食うなって思ってるのは変わらないわけだし二郎行かないと決めた人は多いと思う」
主な「哀しむ」声(30%)
「ラーメンが好きな自分はいつか行って食べてみたいと思ってた。…残念」
「もー手遅れです。絶対一生行かん」
「もう無理でしょ。覆水盆に返らず、客離れが〝加速〟しそうだな」
「今回の事で潜在的新規客減っただろうな『噂に聞いた二郎ラーメン食べに行こうかな』っていうお客さんは確実に減っただろうね」
「二郎って昔からこんなだった? 店も客もこんなギスギスした感じじゃなかった記憶」
主な「楽しむ」声(20%)
「なぜ炎上するのか本当に分からない。公の施設ではなく個人経営の店なので、入店してほしくない意思表示は無制限でできますし、客側も嫌なら行かなければいいだけ」
「行かなきゃいいとか言う人も初回は存在する訳で」
「20分ルールはまあ良いと思うんですよ。ただわざわざ自らTwitterにアップしたのは良くなかったのかも知れぬ」
「別に行く人は行くし行かない人は行かないだろ」
「府中店『20分で完食お願いします』俺『わかりました!頑張ります!』って感じなんだけど同じ人いる?笑笑」
「謝ることではないと思います。客が店を選ぶように、店も客を選ぶ時代ですからね」
主な「喜び」の声(5%)
「まぁお店の本音が分かっただけいいと思うけど 混んでいる場合はお互い様なのだし、時間の目安を知れる事は前向きに良かったと思えばいいんじゃないかな」
「かなり反響あったみたいだねー」
まとめ
今回の分析では、ラーメン二郎府中店のSNS担当者が「食事は20分以内」という案内を出し、これを謝罪して撤回したことに対し、多くの意見が「怒り」の感情を示していました。食事は20分以内という制限に対して批判的で、店の高圧的な態度にも不満を表明しています。「哀しむ」感情も多く、失望感や悲しみを表現していました。「楽しむ」コメントは店のルールを受け入れる立場や冷静な視点を示し、「喜び」のコメントには少数ながら謝罪を評価するものが見られました。
ライターコメント
ラーメン二郎を巡っては、「にしたんクリニック」「イモトのWiFi」などを運営するエクスコムグローバルの西村誠司社長(55)が7日にTikTokを更新し、今夏の騒動について経営者目線での意見を語りました。西村社長は「これを言うと反感を買うかもしれないんですけれども、文句があるなら行かなきゃいい」と語り、「ちょっとどうなんだ」という人の気持ちはわかるが、「勝てば官軍」とし、「ラーメン二郎」はそれだけ上から目線のお店であっても「ジロリアン」というファンを多数抱えており、「良ければお客さんが来る。もうかっているということは付加価値がある。それだけ上から目線でも提供できる付加価値があればいい」と対応に理解を示しました。
筆者は、長いことラーメン二郎には行っていませんが、近くにある店舗では、必ずといっていいほど行列が出来ている光景を目にします。それだけジロリアンが多いんだなという実感があるだけに、SNSに投稿された「今回の騒動でわかったのは、ジロリアンと呼ばれる一部のファンと一般客との温度差。閉鎖的な空間で広げられる論争。白黒ついて良かったんじゃない」というコメントが、今回の問題の本質を突いている意見なのではないかと思った次第です。