7/14～7/21◇B型◇ペンタクルのエースでわらしべ長者式◎今週の血液型×ととのいタロットで運勢占い

むかしむかし、あるところに、なにひとつもっていない、報われない思っている若者がおりました。
あるとき、「運を授けてほしい」と、お堂で願った時、観音様から「この寺を出るときに最初に触れたものを大切にして、西にむかいなさい」というお告げを受けました。

お堂を出て、最初に手にしたのは、たったひとつの藁。
けれども、観音様を信じて、それを大事にもってでかけ、とんできたアブを藁にくくりつけて歩きつづけます。
泣きじゃくる赤ん坊と出会い、藁につけたアブをあげると、母親がお礼にと蜜柑をくれました。

その後、困っている人と出会う度に、彼はその時自分が持ちうるもので相手の役に立とうとします。
そのうち、蜜柑は絹の反物、絹の反物は馬、馬はお屋敷とその主人の権利になり、大長者となりましたとさ。
めでたしめでたし。

アメリカン・ドリームもびっくりの、おなじみの日本昔ばなしですが、大切なのは、あなたの今もっているものを、まわりに活かすこと。

一本の藁（わら）から、世界がひらいていく。

さまざまな出会いと、交換によって得たものは偶然のようでいて、必然だったのかもしれません。
あるいは、運命と努力とタイミングが重なった、“奇跡の連鎖”。

【ペンタクルのエース】は、手のひらに差し出された一枚のコイン。
空中に浮かぶその手は、神のようでもあり、また、自分自身の可能性の見え方でもあるでしょう。

最初の一歩は、いつだってささやかで、取るに足らないように見えます。
けれど、わらしべ長者は、その手放さなかった藁を、一歩一歩、交換し、譲り、巡らせていくことで、
気づけば大きな屋敷と富を得ました。

【ペンタクルのエース】が教えてくれるのは、「手の中のものをどう扱うか」で未来は変わる、ということ。
それは“種”であり、“きっかけ”であり、そして“信じることのできる自分自身の選択肢”そのものです。

わらしべ長者の物語は、ただのラッキーではありません。
出会った人に親切にし、欲張らず、誠実であったからこそ、物語は美しい「成長」と「交換」の循環となりました。

【ペンタクルのエース」はあなたに尋ねています。

──今、あなたの手にある“わら”は、何ですか？
──あなたの今持っているものを、どう周りに活かしますか？

今週も、あなたの気持ちが整う生活を応援しています♪

それでは、また来週!

ｂｙ占い師としても活動している「毎日がポジティブに整うメディア」emogram編集部・ライター87
大アルカナ22枚だけではなく、小アルカナ56枚も合わせた78枚も扱うタロットリーダーで、あなたの運勢を占いました♪