各国の翻訳版BUTTER

海外で70万部を突破した日本の小説とは?

By - emogram編集部
エンタメ

2017年に発刊

全世界で累計70万部を突破した小説があります。

それが、社会問題を鋭く描き出す作風で知られている小説家の柚木麻子さん(43)が2017年に発刊した長編小説「BUTTER(バター)」(新潮社)です。

初版の発売から7年以上が経つ今、日本よりもむしろ世界で売れている「BUTTER」とは、どんな作品なのでしょうか。

社会派小説の一翼

「フェミニストとマーガリンが許せない」

そんなキャラクターが登場するのが「BUTTER」です。

「男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕されたカジマナこと梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ――」

そんなきっかけから自分にも周囲にも様々な影響が広がっていく過程を描き、社会派小説としての一翼を担っているのが本作です。

イギリスでとりわけ人気

既に世界35か国で翻訳が決まっている「BUTTER」ですが、とりわけ人気が高いのがイギリスです。

イギリスでは、書店大手ウォーターストーンズの2024年の「今年の1冊(Book of the year)」に選ばれました。翻訳小説がこの賞を受賞することは極めて珍しく、日本人では初の受賞となりました。

英国版の「BUTTER」の書影

試し読みも可能

出版元の新潮社のホームページの商品紹介ページからは、試し読みも可能です。

単行本はもちろんのこと、文庫版も、電子書籍版も発刊されているので、世界で絶賛される内容に触れてみるのも良いかもしれませんね。

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