ジャイアントパンダのシャオシャオ(左上)と母親のシンシン

上野パンダ「レイレイ」展示中止 SNS上は心配の声多数

By - emogram編集部F4
アニマル

上野動物園(東京都台東区)は10日、公式Xを更新し、ジャイアントパンダ「レイレイ」の展示を中止すると発表しました。レイレイが異常に動き回る行動を示したため、健康管理を優先する措置を取ったそうです。

レイレイは2021年生まれのメスで、双子の「シャオシャオ」と共に上野動物園で人気を集めています。園側は状況を監視し、再開時期を判断する方針だそうです。

 

上野パンダと日中友好の物語

上野動物園のパンダといえば、日本人にとって特別な存在ですよね。今回の「レイレイ」の健康異常に関しても心配する声が絶えず、10日はX上でトレンド入りをしていました。

そもそもですが、上野動物園のパンダがなぜ人気なのか? その歴史と秘密についてちょっとひも解いてみようと思います。

上野動物園のパンダのはじまりは、1972年の日中国交正常化までさかのぼります。

このとき中国からやって来たのが、「カンカン」と「ランラン」。国交樹立を祝うプレゼントとして贈られた2頭は、まさに友好の証でした。連日上野には人だかりができ、社会現象になるほどの人気ぶりだったそうです。

その後も「ホアンホアン」「トントン」「リンリン」など、新しいパンダが日本にやって来ては、人々の心を和ませてきました。

ただし、今は仕組みが変わっているそうです。1990年代以降、中国はパンダを「国の財産」と考え、海外へは「贈り物」ではなく「貸し出し」の形になっています。

リーリーやシンシン、さらに2頭の間に生まれたシャンシャンも、すべて中国からの「レンタル」。子どもが生まれると、原則4歳前後で中国に帰ることになっています。

それでも、半世紀以上にわたり上野のパンダは「日中友好のシンボル」として変わらず愛され続けています。動物園に足を運んでパンダに会うことは、実は国際関係の歴史をそっと感じるひとときでもあるのかもしれませんね。

SNS上の感情

貸し出しの形になった現在でも日中友好のシンボルとして愛されているパンダの「レイレイ」が体調を崩したことに関して、SNS上では多くのコメントが寄せられていました。

emogram編集部では、この話題に対するSNS上のコメントを独自に分析しました。

分析の結果、コメントは以下のように分類されました。

主な「心配・気遣い」の声(65%)

「レイちゃん、大丈夫かな? ゆっくりしてね」

「何かストレスを感じてるのかな?」

「レイちゃんどうしたんでしょう? 大事にしてあげてください」

「落ち着くまでゆっくり休んでね🐼🧡🫶😌」

主な「応援・理解」の声(20%)

「心配な行動が見られたので公開中止は当然」

「公に謝罪するということは、非常に責任感があるということですね」

「レイちゃんの心身の健康第1で、レイちゃんが落ち着くまで、ゆっくりじっくりお休みさせてあげてください」

主な「推測・考察」の声(10%)

「心配な行動が見られたので公開中止は当然。見れずに残念だった人もいよう。ただ、この行為が「迷惑」をかけたのかなぁ。謝る必要はないと思う」

「夏の疲れがでたのか、ずっとお部屋でストレスなのか、それか、発情の兆候か。いずれにせよ、よろしくお願いします」

主な「批判・不満」の声(5%)

「利権の為に犠牲になるパンダ。狭いところに閉じ込められてたらおかしくもなります」

まとめ

今回の分析では、多くのユーザーがレイちゃん(パンダ)の体調や状態を心配しており、「大丈夫?」「ゆっくり休んで」といった気遣いのコメントが目立ちます。一部では「初発情期かもしれない」という推測や、「狭い場所に閉じ込められているからおかしくなる」という批判的な意見も見られます。全体的に心配や応援の声が多く、動物園側の対応(展示中止)を理解・支持する内容が中心です。

ライターコメント

筆者は、「レイレイ」をまだ見たことはないのですが、かなり可愛いパンダですよね。双子の「シャオシャオ」と並ぶと瓜二つで、本当にお人形のように可愛いです。そんなレイレイを心配するのは、皆さん親心のような気持ちを抱えているのでしょう。ゆっくりと元気になってもらいたいですね。

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