「THE仮面ライダー展」で展示されていた〝平成ライダー〟の等身大フィギュア

フィギュア風AIは危険? 著作権侵害リスクに様々な声

By - emogram編集部いしかわ
ライフ

皆さんは「フィギュア風AI」をご存じでしょうか?

フィギュア風AIとは、さまざまな情報が含まれた画像から必要な部分をピックアップしてきれいな画像を作り出す「拡散モデル」と呼ばれるAIの仕組みを使い、写真からフィギュアのような画像を生成するAIのことを指します。

これによって気軽に自分やペットの写真、好きなアニメのキャラクターや芸能人の画像などをジオラマ風の背景やフィギュア特有のプラスチック質感とともにフィギュア風にアレンジでき、SNS上のタイムラインにはさまざまな画像が投稿されています。

スマホで誰でも手軽にできる

現在は専用のアプリまで登場していて、誰でも気軽に自分の好きな画像をフィギュア風に変換することができます。

特に「Meitu(メイツ)」という画像変種アプリは、写真を選ぶだけでアニメ調や3Dドール風などのさまざまなテイストのフィギュア画像が生成できるとあって、Z世代を中心に人気を集めています。

簡単にできる一方、法的リスクも

スマホやパソコンなどで誰でも手軽に楽しめる「フィギュア風AI」ですが、法的リスクが伴うことにも注意が必要です。

・著作権侵害:アニメやキャラクターの画像を無断で加工すると、著作権侵害となる可能性があります。

・肖像権・パブリシティ権侵害:芸能人やタレントの写真を許可なく使うと、肖像権などを侵害する恐れがあります。

個人的に楽しむだけなら問題になりにくいですが、SNSなどに投稿すると訴訟に発展するリスクが高まります。ルールを守って利用したほうがよさそうです。

SNS上の感情

誰でも気軽にできてしまう「フィギュア風AI」。SNS上で話題になっているだけに、多くのコメントが寄せられています。

emogram編集部では、この話題に関するSNS上のコメントを独自に分析しました。

分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。

主な「理解・学習」の声(40%)

「著作物の取り扱いには気を付けましょう…🙏AI使うなら最低限の法律知識は知っておいた方が良いですね」

「自分で楽しむなら問題ないのか」

「これを皮切りに生成AIに関して詳細な法整備が進めばいいけどね。まだまだトラブルは多いし」

「なるほど、AI加工って著作権的に結構デリケートなのね🤔自分だけで楽しむのはOK、発信はNGってことね!」

「好きなキャラクターで遊ぶのは自由だけど、みんなで共有するときはマナー大事ですね」

主な「注意・警戒」の声(30%)

「著作物は加工しない方がいい。後で後悔したくないなら」

「もととなるデータは、生成AI側が学習などに利用するので、自分が権利を持たない著作物を読み込ませることは辞めるべきです」

「自分の写真でやるならわかるんだけど、平然と他人の写真でやってる人がいてびびる」

「面白そうだから試してみたいけどこういうリスクがあるから闇雲に加工するのはNGで難しいよね」

主な「批判・不満」の声(20%)

「自分の写真で遊ぶならまだしも、推しをAIフィギュア化して推しが喜ぶと思ってる人は感覚がズレてる厄介オタクの類」

「先に言えよ。後出しすな」

「自分が楽しむだけならいいけど、わざわざ他人の画像を使う必要はないよね」

主な「質問・疑問」の声(10%)

「箱のデザインにめちゃくちゃバンダイぽい企業ロゴあるのも問題あるのも気になるんだよね…」

「やっぱね。これ奴やるやつその辺のこと考えてんのかぁとずっと疑問に思ってた」

まとめ

今回の分析では、個人で楽しむ範囲とSNSなどに公開する場合の違いをしっかり認識し、法的リスクを理解して適切に利用しようとする姿勢が見られる一方で、すでにSNSで公開している人への批判や「ルールをもっと早く周知するべきだった」との声も見受けられました。

ライターコメント

筆者は少し前にこの「フィギュア風AI」をSNS上で度々見かけていて、その時はペットの写真の投稿だったので問題ないと思ったのですが、「これは『ジブリ風AI』と似た流れになりそうだな」とうすうす感付いていました。AIは時に人生を豊かにする便利な相棒になりえますが、適度に付き合っていく必要がありそうですね。

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