国際便が発着する空港でスーツケースの放置が増加しています。
成田空港は1・9倍に増加
持ち込み制限や買い換え理由かスーツケースの放置は国際線の発着が多い、成田国際(千葉)、羽田(東京)、中部国際(愛知)、関西国際(大阪)ーの4つの空港全てで問題化。成田空港では、拾得件数がコロナ禍前の2019年に573件でしたが、流行収束後に年々増え、2024年度は1073件と1・9倍になりました。
廃棄件数が2019年度に約650件だった羽田空港(第3ターミナル)も2023年度に約820件と1・2倍に増加。集計方法が変更されているため、経年比較はできないものの2024年度も1015件に上っています。
関西空港も2024年度に816件、中部空港では2024年10月~2025年3月までに96件の放置スーツケースが届けられています。
出発フロアやごみ箱付近に放置
スーツケースは出発フロアやゴミ箱近くに放置されていることが多く、荷物の機内持ち込みの制限に引っ掛かり放棄したり、旅行中に買い替えて不要になったものが放棄されたりしているとみられています。
インバウンド(訪日客)の増加に伴い、外国人が新品に買い替え捨てて帰国しているとみられ、回収や管理によって業務が圧迫されるほか、危険物とみなして対応が必要となる場合もあり、空港運営上の新たな課題になっている状況です。
SNS上の反応
国際便が発着する空港でスーツケースの放置が軒並み増加しているという話題に対し、SNS上では多くのコメントが寄せられています。
emogram編集部では、この話題に対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「怒り・不満」の声(45%)
「日本が汚くなっていく」
「インバウンドって言ったってゴミが来て急速に日本が汚れていってるだけじゃないか」
「モラル低いな」
主な「解決策提案」の声(35%)
「入国時にスーツケースに対して持ち込みの金を徴収して、出国手続き後に返金するようにする方が良いと思う」
「これからはもう指紋情報とクレカ決済情報の提出を必須要件にしたらいい」
「スーツケース登録制度でも作ったら?入国の時に剥がせないシール貼ればいい」
「出国時まで外せないタグを義務化に」
主な「懸念・心配」の声(12%)
「この中に爆弾仕込んだのが紛れてたらどうするんでしょうか」
「危険物が入っているかも知れない、テロ対策せーよ」
主な「皮肉・冷笑」の声(8%)
「500円ぐらいでどっかで売ったら?」
「やっすい観光客増えたから」
まとめ
今回の分析では、国際便が発着する空港でスーツケースの放置が増加しているという話題に対し、多くの人がインバウンド観光客の増加に伴う問題として捉えており、より厳しい規制や費用負担を求める意見が主流となっていました。
ライターコメント
スーツケースは、中身が見えない上に、大型のタイプも多いことから、確かに保管も処理もやっかいです。それだけにSNS上では「空港の利用税にそのまま転嫁するしかないのでは?」「スーツケース税を取るべき」といった提案も数多く寄せられていました。