北海道は2日、釧路湿原周辺で大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設中の事業者に対し、森林法で定められた許可を得ずに工事を進めていたとして、工事の一部中止を勧告したと発表しました。
森林法は、太陽光発電所の設置を目的に0・5ヘクタールを超えた森林を開発する際には都道府県の許可が必要と定めています。北海道によりますと、事業者は約4・2ヘクタールの敷地にソーラーパネル6600枚を設置する計画を釧路市に提出。計画では、森林の面積が0・5ヘクタールに満たないとしていましたが、道が調査した結果、実際には0・86ヘクタールでした。
生態系への影響危ぶむ声広がる
釧路湿原周辺のメガソーラー建設を巡っては、周辺が平坦で日照量が多いことから、太陽光パネルの設置が相次いでいますが、ラムサール条約登録湿地の釧路湿原の環境を破壊する恐れがあるとして、SNSを中心に懸念の声が広がっています。
SNS上の感情
北海道が、釧路湿原周辺でメガソーラーを建設中の事業者に対し工事の一部中止を勧告したと発表したことに対し、SNS上ではコメントが相次ぎました。
emogram編集部では、このニュースに対するSNS上のコメントを独自に分析しました。
分析の結果、コメントは大きく以下のように分類されました。
主な「怒り」の声(52%)
「遅い🐌💨💨😡」
「今すぐ中止に!」
「北海道釧路湿原で違法に乱開発で一部中止勧告!こんなの全中止すべきです」
「国民は許しませんよ!」
主な「批判」の声(38%)
「自然を守るはずの再エネ事業が、逆に自然を壊してる矛盾。環境負荷ゼロのクリーンエネルギーなんて幻想ですね」
「そもそも自然破壊にしかならないメガソーラーなど不要だ」
「最初から騙す気満々、その他の計画項目もチェックし直す必要がある」
「『こんな』いい加減な業者に任せた行政の責任も重い」
主な「懸念」の声(10%)
「一旦全ての工事を中止して、一から書類と現状の精査をしてくれ」
「釧路湿原のすぐそばで、許可なしに0.86ha開発してたのを『0.5未満です〜』って誤魔化してた」
「もし嘘の申請だったとするならば、中止だけでなく現状復帰まで責任を持たせるべきだと思う」
まとめ
今回の分析では、北海道が、釧路湿原周辺でメガソーラーを建設中の事業者に対し工事の一部中止を勧告したと発表したことに対し、事業者が開発面積を偽って申請していたことに対する批判的な意見が大半を占めました。多くのユーザーが「中止勧告だけでなく全面中止」や「現状復帰」を求めており、再生可能エネルギーが本来の目的である環境保護とは逆に自然破壊につながっていることへの矛盾を指摘しています。また、行政の監視体制や対応の遅さについても批判が見られます。
ライターコメント
釧路湿原でのメガソーラー建設を巡っては、国の特別天然記念物であるタンチョウや天然記念物のオジロワシを含む生態系への悪影響が危惧されています。メガソーラーを巡っては、環境への影響を懸念して各地で批判や反対の声が広がりつつあり、SNSでも各地の動向を含めて今後の建設動向を気に掛ける意見が多く見られています。