2025年大阪・関西万博も、残りあとわずか。
実際に万博を訪れた人はお土産をあげたり、訪れた人からお土産をもらったりした人も多いのではないでしょうか。
万博のお土産スポットの中でも、天然石ジュエリーが買えるブータンブースのほか、本格ジュエリーが売られている露天商のようなイエメンブースがとりわけ女性に大人気です。
日によっては列をなすことがあるこれらのブースに8月下旬の平日、実際に行ってみました♪今回のリポートではそのうちイエメンブースでの体験談をつづります。
共同パビリオン
共同パビリオンとなっている、コモンズA館の、イエメンブース。
20時台は並ぶほどではありませんが、大勢のお客さんでにぎわっていました。
いろいろ物色してみると、とても素敵なブレスレッドがありました。
店員さんに聞いてみたところ、なんとこれ、天然パールとアメジストでできているようなんです。
その魅力に引き込まれ、ついつい買ってしまいました。そこで値引き交渉をしたか、交渉に応じてもらえたか、値引きしてもらえたか…そして、実際のお値段がいくらだったかについては内緒です(笑)。
こちらで購入したブレスレットですが、大満足な自分へのご褒美となり、カジュアルな服装や綺麗目ファッションのいずれにも合わせやすく、大のお気に入りとなっています♪
イェメンブースでのお買い物体験の声
SNS上では、イエメンブースでのお買い物を楽しんだ人の声が数多く寄せられています。
「コミャクみたいなブレスレット、イエメンのブースで売ってた」
「大阪万博イエメンパビリオンの思い出品。指輪の側面の装飾が綺麗と伝えると、私の地方のデザインだと言っていた(と思う)。早く内戦が終わって皆さんの日常が戻りますように」
「イエメンでオパールのブレスレットを お迎えしました!」
「『カワイイ メッチャカワイイ』『タシカニ カワイイ』って選んでもらってお会計のときに突然、このイエメンから日本に贈り物をする素敵カードを添えてもらったの」
「イエメンの宝石屋さんでの値引き交渉に挑みましたが、後ろや横から大阪のおばちゃんたちが話しかけてきてくれて、それも含めてとても楽しかったです。値引き交渉はうまくいかなかったので、笑顔でバイバイしました」
「イエメンの商人と値下げバトルをして ブレスレットを5000円→3000円 と2000円の値引きに成功したり (もっといけたかも)」
SNS上のコメントの中には、値引きに挑み、うまくいったという声もうまくいかなかったという声も両方ありました。どちらにしろ、交渉も含めてやり取りを楽しんだという声がほとんどで、イエメンブースの人気や、店員さんのユニークさがうかがえます。
中には、カードを添えてもらったという声もあり、羨ましい限りでした!
知人の値引き交渉体験
さて、これはあくまでも知人の話ですが、実際の価格交渉を体験したという話を聞き、これに関して本人の許諾も得られたので、その顛末を報告したいと思います。
便宜上、日本語で書いていますが、実際は、カタコトの英語を織り交ぜて交渉したとのことです。
その知人によると、あるアクセサリーについて、「これいくら?」と聞いたところ、店員さんは、電卓をたたき「8500円」と提示。
そこで、それなりに相場を知っている関西出身の知人は、素材に使っている石のことを考慮するとこれは5000円程度が妥当だと感じ、「ここはイエメンの露天商…やはり、交渉がしたい」と、5000円までの値下げを目指して本気の交渉に臨むことを決意します。
知人は、提示された値段に対し、余裕をにじました作り笑顔で「No…ノ~~!!!」と、この品質でこの価格は高過ぎると相手に表情でそう伝えます。そこから数秒後、一転、真剣な表情に切り替え「ファイブ・ゾーザンド!!(5000円)」と語気を強めて主張したそう。
それに対し、すかさず店員さんは「ノンノンノンノン…」「むりむりむりむり」と、こちらも負けじと余裕の表情を浮かべながら首を横に振り、「チッチッチッチッ…」と指を何度も左右させました。
そうした余裕の態度を見せた上で、その店員は「トクベツ二…」と声をひそめてつぶやき、電卓上で「7000円」を提示。すると、知人は、交渉を進める上で、ここはあえて撤退を匂わせた方がいいと判断、「ウーン…その値段じゃとてもじゃないが買えない…」といい、店を後にするそぶりを見せました。
すると、店員さん、すかさず下唇をつきだしながら、知人を引き留めた上で、再び電卓を叩き「6500円」を提示。それでも、あくまでも5000円を目指す知人は引き下がりません。
左手の親指と人差し指を近づけ「小ささ」を示すポーズで「a little」「more」などと繰り返しつつ、さらなる値下げを要求します。
すると店員さんが、困った表情を浮かべつつも動きました。「キャッシュオンリー」といいつつ、電卓で「6000円」を提示。さらに「これ以上は、さげられないよ」と、毅然と言い切ったそう。
5000円を目指していた知人も「まあ、ここまで下げてもらえたのだから、及第点」として、交渉を打ち切ることを決定。現金で6000円を渡し、当初の提示価格から2500円引きでキラキラのジュエリーを見事ゲットしました。
話は続く
しかし、話はここで終わりではありません。
購入したアクセサリーを受け取った直後、レジ担当の渋い顔をしたおじさんが、こっそりと知人に1000円札を返してくれたというのです!
「エッ…!」っと知人が驚いたところで、そのおじさまは、唇に指をあて「シークレット」のポーズを決めたのだとか。
つまり、最終価格は、知人の目標であった、「5000円」ピッタリに!
あまりにも「粋」すぎますよね。
満足いく買い物ができた知人は、このおじさんが、イケオジどころか王様のように思えたと笑顔で話していました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
普段、日本で暮らしている我々にとっては、まるで都市伝説のような値引き交渉ですが、知人のような経験をした人もいたんですね。しかも万博会場内で。
万博も残りわずかですが、もし行かれる方は、ぜひ遊びにいってみてはどうでしょうか。
多くの人に、楽しい思い出や話題を提供してくれたイエメンブース。本当にありがとう。
そして、イエメンの平和を微力ながら祈っております。
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